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カチン独立機構(KIO)
Kachin Independence Organization

主な活動地域

ミャンマー(カチン州)

組織の概要

「カチン独立機構」(KIO)は,1961年,カチン族の知識人らによって設立され,ミャンマー北部・カチン州及び東部・シャン州の中国との国境付近を拠点とし,カチン族の自治権拡充を目指す少数民族武装組織である。勢力は推定約1万2,000人とされる。

1976年,KIOは,「シャン州軍北部」(SSA-N)と共に,「ビルマ共産党」(CPB。1939年設立,1989年分裂)との同盟関係を構築した。1990年代,少数民族武装組織の一部がミャンマー政府と停戦協定を締結し始めた後,KIOの軍事部門である「カチン独立軍」(KIA)は停戦をめぐって内部分裂したが,1993年,政府との停戦協定に合意し,1994年に停戦した。しかし,少数民族武装組織に対する軍政側の国境警備部隊(BGF)編入要求及びKIO支配地域における治安権限をめぐる軍政側との緊張が高まっていたところ,2011年6月にKIO支配地域内で国軍との衝突が続発したのを契機に,KIAは「内戦状態」を宣言し,以降,橋梁(りよう)等のインフラを爆破するなどした。

民政移管(2011年)後の2013年5月,政府と暫定的な停戦に合意したが,2015年10月の全土停戦協定については,署名を拒否し,その後は,同協定への署名を拒否した他の武装組織と共同で,シャン州の軍や警察の検問所を攻撃するなど,活発な活動を展開している。

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