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パッタニ統一解放機構(PULO)
Pattani United Liberation Organization, United PULO, PULO Bersatu

主な活動地域

タイ(深南部)

組織の概要

「パッタニ統一解放機構」(PULO)は,パッタニ王国(1902年,タイに併合)王族の末裔(えい)ビラ・コタニラ(別名ハビル・アブドゥルラフマン,2008年死亡)が1968年に設立し,タイ深南部におけるイスラム独立国家の建設を目指す武装組織である。1980年代初頭時点の勢力は,200~600人程度であったとされる。また,一部のメンバーが「パッタニ・マレー民族革命戦線コーディネート派」(BRN-C)による攻撃に関与しているとされる。  

設立から1980年代までの間,警察施設,公立学校等に対する襲撃,放火を実行し,1980年頃には,仏教徒住民に対する襲撃や都市部での爆弾テロを実行した。1990年代以降は,資金調達を目的に恐喝を行うなど,犯罪集団化が進んだとされる。

1980年代には,他の犯罪集団との連携の是非や軍事方針をめぐって,コタニラに忠実な主流派(旧PULO)及び犯罪組織との協力に否定的な反主流派(新PULO)の対立が顕在化した。1989年に入り,旧PULOは,新PULOや「パッタニ・マレー民族解放戦線会議派」(BRN会議派)等と共に「パッタニ独立統一戦線」(略称「ベルサトゥ」〈統一の意〉)を形成し,1997年から1998年にかけて,タイ当局に対する襲撃を相次いで実行した。

新PULO及び旧PULOは,2005年,シリアで開催した会合で両組織の再統合を決定し,「パッタニ統一解放機構連合」(「PULO連合」〈United PULO,PULO Bersatu)を結成した。2015年8月,タイ政府との和平交渉のため分離主義武装組織の連合体「マラ・パッタニ」が設立された際,新PULO及び旧PULOは,いずれもPULOのサブグループとして,同連合体に参加した。

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