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ジャイシュ・アル・ムハジリーン・ワル・アンサール(JMA)
Jaysh al-Muhajireen wa’l-Ansar, Army of Migrants and Supporters

別称:
シャームの地におけるコーカサス首長国 Caucassus Emirate in Bilad al-Sham
アル・ムハジリーン旅団 Katibat al-Muhajireen

国連制裁対象(2015年8月6日)

主な活動地域

シリア

組織の概要

「ジャイシュ・アル・ムハジリーン・ワル・アンサール」(JMA)(注)は,2012年半ばに結成された武装組織であり,代々チェチェン人が主導していたが,2015年8月頃に指導部が再編成され,現在の指導者は,サウジアラビア人アル・ムウタシム・ビッラー・アル・マダニとされる。勢力は,ロシア南部・北コーカサス地方を拠点とするイスラム武装組織「コーカサス首長国」(CE)のメンバーら750人程度とされる。結成後,政府の打倒等を掲げ,アサド政権軍等に対する攻撃を実行してきた。

設立者であるオマル・シシャニ(2016年3月死亡)は,2013年中頃,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)最高指導者(当時)バグダディに忠誠を誓い,事実上,JMAを離れる形で,ISILに合流し,同組織の司令官に就任したとされる。その際,JMA戦闘員の多くは,既にCE指導者ドク・ウマロフ(当時)に忠誠を誓っていたこと等から,バグダディへの忠誠を拒否し,JMAに残留したとされる。

オマル・シシャニに次いで指導者となったサラーハッディーン・アル・シシャニ(2017年12月死亡)は,CEのシリアにおける「代理人」として,同指導者ドク・ウマロフ(当時)から,コーカサス地方出身の戦闘員を統括する役割を与えられたとされる。JMAは,ウマロフの死亡(2014年3月死亡発表)後,後任のCE指導者アリアシャブ・ケベコフに忠誠を誓ったほか,自組織がシリアにおけるCEの支部であるとして,「シャームの地におけるコーカサス首長国」を自称していたとされる。

JMAは,当初,ISILと「ヌスラ戦線」との対立には中立な立場であり,両組織と連携することもあったこと等から,当時の指導者であったサラーハッディーンは,両組織の争いの仲介役となったとされる。その後,JMAは,ISILが忠誠を誓うよう度々迫ったこと等から,次第にISILと距離を置くようになったとされる。

一方で,「ヌスラ戦線」等と緊密に連携し,2015年4月頃には,「ヌスラ戦線」等と共に,連合体「勝利の戦場」を結成した。また,指導部が再編された直後の同年9月に,「ヌスラ戦線」への忠誠を表明した。同指導部再編には,「ヌスラ戦線」や「アルカイダ」とつながりを有する著名な聖職者らが重要な役割を果たしたとされる。

米国国務長官は,2014年9月,JMAを特別指定国際テロリスト(SDGT)に指定した。

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