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ジュンダラ
Jondollah, Jundallah, Jundullah, Army of God, People's Resistance Movement of Iran

米国FTO(2010年11月4日)

主な活動地域

イラン(南東部),パキスタン(南西部),アフガニスタン(南西部)

組織の概要

「ジュンダラ」(注)は,2003年,国内の「スンニ派の権利擁護」を掲げ,南東部に居住するバルーチ系のリーギー部族を中心に設立されたとされるバルーチ人武装組織である。主にシスタン・バルチスタン州で活動しつつ,州東部に隣接する国境を越えてパキスタン及びアフガニスタンを往来しているとされる。勢力は,700人以上(2014年12月時点)であり,現在の最高指導者は,モハンマド・ザーヘル・バルーチとされる。「タリバン」との関係が指摘されるほか,イランにおける麻薬や武器の密売が資金源とされる。

イラン治安当局によるメンバー拘束に対抗して,2005年6月にイラン革命防衛隊(IRGC)隊員を誘拐し,その処刑動画をアラブ首長国連邦(UAE)の衛星放送局「アル・アラビーヤ」に送付したことから,イラン軍・治安当局との戦闘が激化した。2006年3月にイランの州政府職員ら殺害したほか,2009年10月には,シスタン・バルチスタン州で,IRGC幹部及び地元部族が参加する会合を標的とした自爆テロを実行し,IRGC陸軍司令官代理,同州司令官等を殺害した。

イラン当局は,2010年2月,最高指導者(当時)アブドルマーレク・リーギーを拘束し,裁判を経て同年6月に処刑した。一方,同組織は,同年7月,シスタン・バルチスタン州で開催されたIRGC関連行事を狙い,最高指導者の処刑に対する報復とみられる自爆テロを実行した(IRGC隊員を含む27人死亡,少なくとも300人負傷)ほか,同年12月,同州チャーバハールのモスクで開催されたシーア派宗教行事アーシュラーに関連した儀式を狙った自爆テロを実行した(少なくとも38人死亡,約50人負傷)。

米国国務長官は,2010年11月,イラン国内で市民を対象にテロを行ったなどとして,「ジュンダラ」を外国テロ組織(FTO)に指定した。

2011年以降,同組織は大規模なテロを実行しておらず,その活動は停滞していったが,一部メンバーは,パキスタン領内を拠点に活動を継続しているとされる。

米国国務省は,2019年7月,「ジュンダラ」の別称として,「ジャイシュ・アル・アドル」(JAA,上記参照)を外国テロ組織(FTO)に指定した。

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