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バルチスタン解放軍(BLA)
Balochi Liberation Army

米国FTO(2019年7月2日)

主な活動地域

パキスタン(バルチスタン州,シンド州),アフガニスタン南部(カンダハール州)

組織の概要

「バルチスタン解放軍」(BLA)は,パキスタン南西部・バルチスタン州等に多く居住するバルーチ人による分離独立を目的として活動する過激組織であり,同州デラ・ブグティ地区等を拠点に活動しているとされる。

BLAは,政府や「中国パキスタン経済回廊」(CPEC)構想を非難するとともに,バルチスタン州グワダル湾近郊で発生した道路作業員への銃撃事件(2017年5月)等,治安当局,同州政府,インフラ等を標的とするテロを散発的に継続している。また,2018年11月には,BLAの自爆テロ専門部隊とされる「マジード殉教者旅団」が,パキスタン南部・シンド州カラチに所在する中国総領事館を襲撃(警察官2人死亡)した。同部隊の訓練施設は,アフガニスタンに所在するとされるほか,同襲撃を指揮したとされるアスラム・ファルーキー司令官は,同国南部・カンダハール州で,何者かによる自爆テロによって死亡(2018年12月)したとされる。

BLAは,同様の目的でテロ活動を行う「バルチスタン解放戦線」(BLF)及び「バルチスタン共和軍」(BRA)と共闘関係にあるとされる。これらのバルーチ系武装組織は,2018年11月,連合体の「バルーチ・ラージ・アージョイ・サンガル」(BRAS)を組織した。2020年7月,BRASのバルーチ・ハーン広報担当が,「BRASと『シンド革命軍』(SRA)は,連携して共同戦線を立ち上げる」と発表するなど,シンド系過激組織と協力関係にあるとされる。

最近では,2020年5月にパキスタン南西部・バルチスタン州ケチュ郡での国境警備隊を標的とした爆弾テロ(隊員6人死亡),6月に同国南部・カラチでの証券取引所を標的とした襲撃テロ(警察官1人を含む3人死亡)に関し,犯行声明を発出した。

パキスタン政府は,2006年4月,バルーチ系組織としては初めてBLAを非合法化した。

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