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ムハンマド軍(JeM)
Jaish-e-Mohammed

別称:
クッダムル・イスラム(KI) Khuddam-ul-Islam

国連制裁対象(2001年10月17日)

米国FTO(2001年12月26日)

主な活動地域

パキスタン,カシミール地方,アフガニスタン東部

組織の概要

「ムハンマド軍」(JeM)は,「ハルカトゥル・ムジャヒディン」(HUM)の幹部マウラナ・マスード・アズハルが,2000年1月に分派して設立したデオバンド派(スンニ派のイスラム改革運動の一つ)過激組織である。設立には,「アルカイダ」,「タリバン」等が関わったとされる。パキスタンのペシャワール等を拠点に,インド管理下のジャム・カシミール州に数百人の勢力を有しているとされ,ジャム・カシミール州のパキスタンへの併合を目的として対インド武装活動を展開している。アフガニスタン東部では,ナンガルハール州に200人,クナール州に30人程度が派遣され,「タリバン」の指導下で活動しているとみられる。

JeMは,「アルカイダ」や「タリバン」との関係が指摘されているほか,2001年12月,「ラシュカレ・タイバ」(LeT)と共に,インド国会議事堂を襲撃したとされる。同襲撃を受け,パキスタン政府は,2002年にJeM及びLeTを非合法化し,アズハルを一時逮捕した。その後,JeMは,2003年までに,アズハル率いる「クッダムル・イスラム」(KI)とマウラナ・アブドゥル・ジャッバル率いる「ジャマートゥル・フルカーン」(JUF)に分裂したが,パキスタン政府は,2003年11月,KI及びJUFを非合法化した。

JeMは,インド北部・パンジャブ州パタンコート空軍基地への襲撃事件(2016年1月),ジャム・カシミール州における警察庁舎襲撃事件(2017年8月),同州の陸軍基地襲撃事件(2018年2月),同州における警察車両に対する自動車自爆テロ事件(2019年2月,43人死亡)等,治安部隊への攻撃を繰り返している。パタンコート空軍基地への襲撃事件では,インド当局がアズハルを首謀者として起訴した。2021年1月には,消息不明としながらも,パキスタンのテロリズム対策裁判所が,アズハルの逮捕状を発付した。

また,英国首都・ロンドンで発生した地下鉄等同時爆破テロ(2005年7月)及び英国発米国行き旅客機爆破テロ計画(2006年8月発覚)の主犯格とされる「アルカイダ」メンバーのラシド・ラウフ容疑者(2008年11月死亡の説あり)は,アズハルと親戚関係にあるJeMメンバーであったともされる。

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