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ラシュカレ・イスラム(LI)
Lashkar-e-Islam

主な活動地域

パキスタン(KP州カイバル地区),アフガニスタン東部

組織の概要

「ラシュカレ・イスラム」(LI)は,2004年又は2005年,拠点とするパキスタンの連邦直轄部族地域(FATA,現KP州)カイバル地区バラにおいてイスラム法の施行を目的として設立されたデオバンド派過激組織であり,「タリバン」支持勢力の一つとみられている。2006年頃,アフガニスタンでの対ソ連戦に参加したマンガル・バグが初代指導者ムフティ・ムニール・シャキルの後を継いで以降,戦闘的な性格を強めていったとされ,設立当初からの敵対組織であるバレルヴィー派過激組織「アンサール・ウル・イスラム」(AI)と衝突を繰り返している。

LIは,パキスタン軍が2014年10月に開始したカイバル地区での掃討作戦で,主要司令官らが投降するなど少なからず打撃を受け,マンガル・バグを始めとする大多数の戦闘員がアフガニスタンへ逃避したとされる。LIは,「勧善懲悪」とも協力関係にあるとされ,「勧善懲悪」と共に「ムカミ・テフリケ・タリバン」(MTT)に加わっているとの指摘もある。また,LIは,2015年3月,“パキスタン政府及び同国軍との戦い”において,「パキスタン・タリバン運動ジャマートゥル・アフラル」(TTP-JA)と共に,「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の名の下に連合することで合意したとされる。マンガル・バグは,2016年7月,アフガニスタン東部・ナンガルハール州で,米軍の空爆において死亡したとされたものの,米国国務省は消息不明であるとして,米国国務省が300万米ドルの懸賞金を設定していたが,その後2021年1月,同州で路肩爆弾により死亡したと報じられた。

LIは,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の「ホラサン州」と兵站(たん)や作戦等で協力関係にあるとの指摘も存在する。LIは,アフガニスタンとパキスタンとの国境地帯に密輸ネットワークを運営しているとされ,ISILの「ホラサン州」には,同ネットワークを利用する意図があったとされる。一方,2018年10月には,活動資金源である木材の違法伐採をめぐる縄張り争いが原因で,LIとISILの「ホラサン州」が衝突し,死傷者が発生したとも指摘されている。

パキスタン国内でのLIによるテロ事案は,近年減少傾向にあると指摘される。2015年以降に米軍等による掃討強化を受け,現在はパキスタンから撤退し,アフガニスタン東部・ナンガルハール州に主要拠点を移したとみられる。

パキスタン政府は,2008年6月,AI及び「勧善懲悪」と共に,LIを非合法化した。

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