フロントページ > 国際テロリズム要覧2021 > 注目される国際テロ組織、世界のテロ・ゲリラ組織等の概要及び動向 > タミル・イーラム解放の虎(LTTE)

タミル・イーラム解放の虎(LTTE)
Liberation Tigers of Tamil Eelam

米国FTO(1997年10月8日)

主な活動地域

スリランカ

組織の概要

「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)は,1976年,スリランカ北部及び東部におけるタミル人国家「タミル・イーラム」の樹立を目的として設立された武装組織である。1983年から政府軍との間で本格的な戦闘を展開し,一時は北東部の広範囲にわたる地域を支配下に置いた。政治部門,軍事部門,情報部門等があり,軍事部門は「陸軍」,「空軍」,「海軍」,自爆テロ専門部隊等を擁し,大規模自爆テロ,政府要人暗殺,軍基地空爆等を実行した。また,海外では,慈善団体等のフロント組織を通じ,海外在住のタミル人から寄附を受け,又は強制的に資金を集めたほか,武器調達,宣伝活動等を行った。

2009年5月には,最高指導者のプラバカラン議長ら主要幹部が死亡するなどしたため,スリランカ国内のLTTE組織は壊滅状態となった。一方,LTTE国際部門責任者であったクマラン・パトマナタンがプラバカラン議長の後継者就任を表明し,組織再建及び「タミル・イーラム暫定多国籍政府」(PTGTE)の設立を呼び掛けたが,同人は,2009年8月にマレーシアで逮捕された。その後,米国在住弁護士のルドラクマランを中心とするグループがPTGTE設立構想を引き継ぎ,2010年10月,ルドラクマランが「タミル・イーラム多国籍政府」(TGTE)の初代「首相」に選出された。TGTEは,スイスに事務局を置き,オーストラリア,カナダ,米国,英国等に拠点を有しているとされる。

なお,海外に拠点を置くLTTE残存勢力は,TGTEのほかにも,「グローバル・タミル・フォーラム」(GTF),「世界タミル人運動」(WTM)等,様々なフロント組織を有しているとされる。

このページの先頭へ