フロントページ > 国際テロリズム要覧2021 > 注目される国際テロ組織、世界のテロ・ゲリラ組織等の概要及び動向 > インド学生イスラム運動(SIMI)

インド学生イスラム運動(SIMI)
Students Islamic Movement of India

主な活動地域

インド

組織の概要

「インド学生イスラム運動」(SIMI)は,1977年にインド北部・ウッタル・プラデシュ州で,イスラム化によるインドの「解放」を目的として設立されたイスラム過激組織である。中核メンバーは400人程度であるが,約2万人の勢力を有するとされる。SIMIは,インドのイスラム主義団体「インド・イスラム協会」(JIH)の学生組織として設立されたが,その後,両組織は対立し,1980年代初頭には関係を断絶したとされる。SIMIは,当初,非暴力的な団体であったが,1992年12月,ヒンズー教の聖地であるウッタル・プラデシュ州アヨーディアにあるモスクが過激化したヒンズー教徒によって破壊され,ヒンズー教徒とイスラム教徒の間で大規模な暴動が各地で発生したことを契機に,過激化したとされる。

インド政府は,2001年9月,SIMIをテロ組織に指定するとともに,最高指導者シャヒド・バダルを逮捕した。その後,バダル逮捕後の実質的な最高指導者とされていた事務局長のサフダル・ナゴリを2008年3月に,ナゴリの後継者とされるアブ・バシャール・カスミを同年8月に逮捕した。カスミは逮捕後,2008年7月のアーメダバードでの連続爆弾テロ(55人死亡)への関与を認めたとされる。

また,2013年2月には,南部・アンドラ・プラデシュ州ハイデラバードで連続爆弾テロ(16人死亡,117人負傷)が発生し,SIMIメンバーとされる容疑者が逮捕された。2016年10月,中部・マディヤ・プラデーシュ州ボパールの刑務所から,SIMIメンバー8人が脱獄したものの,全員が射殺された。

このページの先頭へ