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イスラム4(フォー)UK(Islam4UK)

別称:
アル・グラバー Al Ghurabaa
救済者セクト The Saved Sect
アル・ムハジルーン Al Muhajiroun

主な活動地域

英国

組織の概要

「イスラム4UK」は,2008年,英国在住の説教師アンジェム・チョウダリーによって設立されたイスラム急進派組織である。

勢力については,500人程度(2010年1月時点)が動員可能であったとされる。組織目標等について,非合法化(2010年1月)前には,「英国内でイスラム思想を広めるための基盤組織となること」,「英国の大衆にイスラムの素晴らしさを納得させること」,「権威及び権力の移行のため,イスラムに好意的な世論を醸成すること」を掲げていたとされる。

チョウダリーは,レバノン出身の説教師オマル・バクリ(1986~2005年に英国在住)と共に,イスラム急進派組織「アル・ムハジルーン」を指導したとされる。「アル・ムハジルーン」の解散宣言(2004年10月)後,同組織の元メンバーらは,「アル・グラバー」及び「救済者セクト」なるイスラム急進派組織を結成し,チョウダリーは前者の主要メンバーとして活動したとされる。これらの2組織も2006年7月に非合法化されたため,チョウダリーは,2008年に「イスラム4UK」を設立したとされるが,英国内務省は,2010年1月,テロ行為を称賛する出版物等を頒布しているとして,同団体をテロ組織に指定した。

チョウダリーは,2016年9月,インターネットを通じて「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)への参加を呼び掛けたとして,反テロ法違反の罪で禁錮5年6月の有罪判決を受けて服役後,2018年10月に釈放された。

2017年6月にロンドン中心部ロンドン橋で発生した車両突入事件では,実行犯の一人が,「イスラム4UK」メンバーであったとされるほか,2019年11月に同橋周辺で発生した襲撃事件の実行犯は,「アル・ムハジルーン」(当時)との関連が指摘されている。

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