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ジャマート・アンサルッラー
Jamaat Ansarullah

別称:
アッラーの戦士 Society of Allah's Soldiers

主な活動地域

タジキスタン,アフガニスタン北部(クンドゥーズ州),パキスタン

組織の概要

「ジャマート・アンサルッラー」は,2006年頃,タジキスタン内戦時代(1992~1997年)にタジキスタン野党連合の司令官で,元「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)メンバーだったタジキスタン人アムリッディン・タバロフ(別名ドゥムロ・アムリッディン,2015年7月死亡)らが,タジキスタン国内での「ジハード」実行及びイスラム法の施行を目的として,IMUから分派してパキスタンで結成したイスラム過激組織である。勢力は,タジキスタン及びアフガニスタンのタジク人を中心に100人程度とされる。

同組織は,「アルカイダ」から資金援助を受けていたとされ,2010年9月には,タジキスタン北部・ソグド州内務局施設に対する自動車自爆テロを実行し,「ジャマート・アンサルッラー」として,初めて犯行声明を発出したほか,2011年には,タジキスタン国民にラフモン政権への「ジハード」を呼び掛けるビデオ映像を複数発出した。

2013年,タジキスタンで,「ジャマート・アンサルッラー」メンバー17人が拘束されたのを始め,2014年には,移民労働者としてロシア滞在中に「ジャマート・アンサルッラー」に加入し,タジキスタン帰国後,シリアへの戦闘員の勧誘や渡航支援を行った容疑等で,合計40人以上が逮捕された。

2015年には,指導者タバロフがアフガニスタン当局に殺害されるなど打撃を受けたが,義理の息子マヴラヴィ・サーモンが指導者の地位を継承し,2016年以降は,「タリバン」と共に同国の軍・治安当局に対する攻撃を継続しているとされる。アフガニスタンでは,タジキスタンと国境を接する北東部・クンドゥーズ州イマーム・サーヒブ郡が活動拠点とされる。

2012年5月,タジキスタン最高裁判所は,「ジャマート・アンサルッラー」をテロリスト及び過激主義者の組織に指定し,国内での活動を禁止した。

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