法務省は、矯正施設において、医療体制の充実、バリアフリー化及び再犯の防止等に関する施策の推進を目的とした各種矯正処遇の充実等のための環境整備を行うほか、老朽化した矯正施設の建替えを始め、物的体制の整備を進めている。2019年度（令和元年度）は、円滑な職業訓練・指導環境の整備に資する改修・修繕を行ったほか、広島刑務所（職業訓練棟等）、新潟刑務所（職業訓練棟）等の再犯防止施策に資する施設の整備を行った。しかしながら、矯正施設287庁のうち、123庁が現行の耐震基準制定以前に建築された施設であり、老朽化により整備が必要な施設も多く残る。今後も、各種施策に合わせた改修・修繕を行うとともに、現行の耐震基準制定以前に建築された老朽施設の建替え・長寿命化改修等を実施することで、引き続き、再犯防止施策の基盤となる矯正施設の環境整備を着実に推進することとしている。