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「ロヒンギャ連帯機構」(RSO)
Rohingya Solidarity Organization

主な活動地域

ミャンマー・バングラデシュ国境地域

組織の概要

「ロヒンギャ連帯機構」(RSO)は,ロヒンギャ族の政治的抑圧からの解放を目指す武装組織。1982年,モハマド・ユヌス,ヌルル・イスラムらが,反ミャンマー政府武装勢力「ロヒンギャ愛国戦線」(RPF)から分離して設立した。設立当初,ロヒンギャ族による政治活動が全面禁止されたことに対し,政治的抑圧の改善を訴える政治活動を中心としていたが,1991年以降,同国東部のラカイン州で軍事活動を活発化させ,1990年代には,ミャンマー・バングラデシュ国境地域で爆弾テロ,国軍に対する襲撃などを頻発させた。現在,活動地域はバングラデシュの一部地域に限定され,ミャンマー国内には拠点を有していないとされる。1998年,「ロヒンギャ民族評議会」(RNC)及び「アラカン・ロヒンギャ・イスラム戦線」(ARIF)と合併し,「アラカン・ロヒンギャ連帯機構」(ARNO)を設立した。

「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB),「ハルカトゥル・ジハーディ・イスラミ・バングラデシュ」(HUJI-B)などのバングラデシュ国内のイスラム過激組織と共闘していたとされる。また,1990年代には,RSO戦闘員約100人がアフガニスタン・ホースト州に所在する「ヒズベ・イスラミ・ヘクマティアル派」(HIG)の軍事キャンプで訓練を受けたとの指摘もある。

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