「アルメニア秘密解放軍」(ASALA)
Armenian Secret Army for the Liberation of Armenia
主な活動地域
トルコ,中東,欧州
組織の概要
「アルメニア秘密解放軍」(ASALA)は,1975年,NATOによる「帝国主義支配」とシオニズム打倒を標ぼうし,現在トルコ領となっている旧アルメニア領の分離独立を要求して設立されたアルメニア人によるマルクス・レーニン主義系過激組織である。別名を「オルリ・グループ」という。1980年代初頭にモンテ・メルコニアン率いる組織と,ハゴップ・ハゴピアン(死亡)を指導者とする組織に分離した。
1975年から1985年にかけて,トルコ人外交官などに対する50件以上のテロを自認した。
1990年代にはほとんど活動がみられなかったが,2000年1月にアルメニア・エレバンで「トルコ国内でアルメニア人領土奪回のために闘争を行う」などと戦闘再開を宣言した。
また,2012年8月には,声明を発表し,トルコの外交政策について「(トルコによる)イラクの一体性に対する攻撃的な政策,シリアへの直接的軍事介入,20年以上にわたるアルメニア封鎖,イランに対する陰謀的かつ二面的政策,ギリシャとキプロスの領土的一体性への絶え間ない脅迫,クルド人民に対する強圧的な手法は,トルコを地域の安定に対する脅威の中心に変えた」と批判した。