「イラン・クルド民主党」(IKDP,DPIK)
Iranian Kurdistan Democratic Party,
Democratic Party of Iranian Kurdistan
主な活動地域
イラン(山岳部のクルド人居住地域)
組織の概要
「イラン・クルド民主党」(IKDP,DPIK)は,1945年に設立された社会民主主義を標ぼうするクルド系組織である。民主化及び世俗化による現体制の転換並びにイランの連邦国家化構想に基づく合法的なクルド自治共和国の樹立を目指す。
1946年に自治政府を樹立するが,1年弱でイラン軍に壊滅させられる。1979年のイラン革命の際には革命成立に寄与するが,革命後に自治を要求したため,革命防衛隊によって武力制圧された。イラン・イラク戦争中は,イランに対しゲリラ戦を展開した。
1989年にはイラン側と和平交渉のためオーストリア・ウィーンへ代表団を派遣したが,同市内でガーセムルー党首を始めとする代表団が暗殺されたため,和平交渉は決裂した。さらに,1992年,ドイツ・ベルリンにてシャラフカンディ書記長が暗殺されたことから,以後,同党は活動を一時沈静化させた。1996年には北イラクからイラン領を攻撃し,革命防衛隊と交戦した。
2000年に同党は武装路線の放棄と和平交渉の再開を提案した。現在の書記長はモスタファー・ヘジュリである。