フロントページ > 国際テロリズム要覧 (Web版) > 国際テロ組織 > ヌスラ戦線

「ヌスラ戦線」
Jabhat al Nusra liAhl al Sham, Al Nusra Front forthe People of the Levant, Support Front for the People of Syria

米国FTO(2012年12月,AQIの別称として指定)

主な活動地域

シリア

組織の概要

「ヌスラ戦線」は,2011年,「イラクのアルカイダ」(AQI)の支援を受けて,AQIのシリアにおける関連組織として結成されたスンニ派過激組織である。指導者は,シリア人のアブ・ムハマド・アル・ジャラニ(又はゴラニ)とされ,勢力は約1万人と推定される。結成後,首都ダマスカスなどで爆弾テロを実行したほか,2012年12月には,アレッポ市西方に位置するシリア軍のシェイフ・スレイマン基地を制圧するなどして,活動を活発化させた。

2013年までに,シリア北部などで,一部地域を支配下に置き,生活物資の配給などを通じて地元民からの支持獲得を図っているとされる。AQIは,2013年4月,同戦線との統合を一方的に宣言したが,独自組織としての形態維持を求める同戦線は,統合を拒否するとともに,「アルカイダ」指導者ザワヒリへの忠誠を表明した。その後,シリアへも活動を拡大させたAQIとは,事実上,並立する形で活動している。

米国国務省は,2012年12月,「ヌスラ戦線」をAQIの別称として「外国テロ組織」(FTO)に指定した。

このページの先頭へ

ADOBE READER

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。