「マヌエル・ロドリゲス愛国戦線」(FPMR)
Frente Patriotico
Manuel Rodriguez,
Manuel Rodriguez
Patriotic Front
主な活動地域
チリ(主にサンティアゴなどの都市部)
組織の概要
「マヌエル・ロドリゲス愛国戦線」(FPMR)は,反米の極左過激組織である。チリ共産党(PCC)の軍事部門として1983年12月に設立された。組織名は19世紀のスペインからの独立戦争の英雄の名に由来する。テロにより政府の弾圧を強化させ,それに伴う反政府感情を結集して米国資本のチリ撤退を促し,社会主義政権の樹立を目指す。
都市で爆弾テロを多用し,企業を定期的に攻撃する。ペルーの「トゥパク・アマル革命運動」(MRTA)との関係も指摘された。1987年に共産党との関係を維持するFPMR主流派と武装闘争を堅持するFPMR反主流派(FPMR/D)に分裂した。1991年6月に主流派は合法政党化した。チリ国内で2005年以降,連続して発生した爆弾事件に関与した容疑で,2010年,FPMRの元メンバーらが逮捕されたことから,武装闘争を唱える反主流派が現在も活動している可能性もあるとされる。