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記者が行く!
法務省の英語表記「Ministry Of Justice」について取材してきました!

皆さん,法務省を表す英訳として「Ministry Of Justice」が使われているのをご存知ですか?例えば皆さんに身近なところでは,法務省ホームページで使われています。

法務省

(法務省ホームページから)

「Ministry Of Justice」ですが,直訳すると「正義・公正の省」となり,「法務省」からは少し離れた印象を受けますね。そこで今回は,法務省の英語表記として「Ministry Of Justice」が採用された経緯について,法務省広報担当の方に取材してきました。

記 者:
よろしくおねがいします。早速ですが,「Ministry Of Justice」は,直訳すると「正義の省」や「公正の省」という英訳になると思います。これが「法務省」の英語表記とされているのはなぜでしょうか。
担当者:
実を言うと,法務省の英語表記が「Ministry Of Justice」とされた直接的な理由については,明らかではないんです。ただ,歴史的経緯や法務省の所掌事務などを踏まえて,「Ministry Of Justice」という英語表記が採用されたものと思われます。
記 者:
それはどういうことでしょうか。
担当者:
わが国には,戦前,法務省の前身である「司法省」という省庁がありました。司法省は,裁判所の監督などの司法行政事務を含む広範な法務・司法に関する事務を司っていたこともあり,「司法」を意味する「Justice」を用い,「Ministry Of Justice」の英語表記を使用していました。
戦後,三権分立の確立に伴い,裁判に関する事務が司法省から裁判所へ分離され,それに伴い司法省は,昭和23年に「法務庁」に改組となった際に「Attorney General's Office」の英語表記を使用し,昭和24年に「法務府」へと変遷,昭和27年の行政機構改革等によって,現在の「法務省」となりました。このとき,法務省の英語表記として「Ministry Of Justice」が採用されたと言われています。
この時,どのような理由で「Ministry Of Justice」という英語表記が採用されたのかは不明ですが,このような歴史的経緯に加えて,法務省が広く刑事関係や民事関係に関わる事務を行っているところから,「Ministry Of Justice」という英語表記が採用されたものと思われます。
記 者:
ありがとうございます。
担当者:
あとは参考ですが,諸外国においても,国によって行う業務の範囲に差はあるものの,法務省に相当する機関の英語表記に「Justice」を用いる国は多くあると聞いています。興味があったらぜひ調べてみてください。
記 者:
分かりました。調べてみます。
本日はお忙しいところ,ありがとうございました。

Information インフォメーション

予定情報(対象期間:平成25年4月~平成25年6月)

「ミャンマー講演会」の開催について

日時:
平成25年6月12日(水)11:00~17:10
場所:
竹橋合同ビル9階講堂 東京都千代田区大手町1-4-1
主催:
法務省法務総合研究所
JICA(国際協力機構)
公益財団法人国際民商事法センター(ICCLC)
概要:
ミャンマー連邦法務長官ら5名を招へいし,同国における最新の立法動向及び今後の方針等も含め,幅広い知識と豊富な経験を基に,一般向けに講演会を開催します。

実施済み情報(平成25年1月~平成25年3月)

「登記手数料についてのお知らせ」

本年4月1日から登記手数料が改定されました。

書面による登記事項証明書の交付請求については,700円から600円に,オンラインによる登記事項証明書の送付請求については,570円から500円に改定される等,各種登記手数料が引き下げられました。

詳しくは,法務省ホームページ「登記手数料についてのお知らせ」(PDF)を御覧ください。