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マウテ・グループ(通称)
Maute Group

主な活動地域

フィリピン(南ラナオ州)

組織の概要

「マウテ・グループ」は,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)に忠誠を誓い,南ラナオ州における「カリフ国の兵士」を自称するマラナオ族中心のイスラム過激組織である。

2011年頃,「ジェマー・イスラミア」(JI)メンバーのズルキフリ・ビン・ヒル(2015年1月死亡)が設立した訓練部隊を母体に2012年頃設立された「ヒラーファ・イスラーミーヤ運動」(KIM)が前身とされる。元「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)メンバーとされるオマル・マウテ及びアブドゥッラー・マウテの両兄弟の指導下で2013年頃からテロを実行してきたとされる。2016年以降は「ラナオのカリフ国の兵士」などと自称し,同年8月に南ラナオ州マラウィ市の拘置所を襲撃し,拘束されていたメンバーらを脱走させたほか,ダバオ市内の夜市で発生した爆弾テロ(同年9月,15人死亡),レイテ州ヒロンゴスで発生した爆弾テロ(同年12月,死者なし)等にも関与したとされるなど,南ラナオ州を中心に爆弾テロや襲撃,誘拐,占拠などを頻発させた。

ISILは2016年4月,週刊誌「アル・ナバア」で,ASG幹部イスニロン・ハピロンを「フィリピンにおけるカリフ国家の司令官として承認した」旨を告知したが,「ラナオの兄弟たち」を称する者らは,「ハピロンやAKPとは異なる戦線にいる」旨を主張,ハピロン派への合流を事実上否定した。同年8月に発生した拘置所襲撃事件(前述)際しては,「ISIL東アジア」名の犯行声明が発出され,以後ISILは,「マウテ・グループ」によるとされるテロ事案の一部に関し,「東アジアのカリフ国家の兵士」によるものとして,その活動を称賛している。

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