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「サパティスタ民族解放軍」(EZLN)
Ejercito Zapatistas de Liberacion Nacional,
Zapatista National Liberation Army

主な活動地域

メキシコ(南部チアパス州)

組織の概要

「サパティスタ民族解放軍」(EZLN)は,1983年11月に設立された。勢力は千数百人規模とされる。北米自由貿易協定(NAFTA)に反対し,チアパス州内における先住民の差別や貧困問題の解消を主張している。

2000年12月に就任したフォックス大統領は,先住民の権利確保や自治拡大に取り組む姿勢を表明し,EZLNに和平交渉再開を呼び掛けた。2001年4月にチアパス州内の政府軍基地が閉鎖された上,先住民権利法案が国会で採択されたため,交渉再開への期待が高まったが,EZLNは,「先住民権利法の内容が先住民に不利な内容に修正された」として,交渉再開を拒否し,武装闘争を継続する方針を表明した。

1997年,政治部門として「サパティスタ民族解放戦線」(FZLN)を設立した。EZLNは2012年現在,テロ活動を行うことなく,インターネット上で先住民の権利擁護活動などを展開している。

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