公安調査庁(こうあんちょうさちょう)は、テロ組織(そしき)など、暴力(ぼうりょく)で自分(じぶん)たちの主張(しゅちょう)を押(お)し通(とお)そうとする団体(だんたい)などから、国(くに)と国民(こくみん)の安全(あんぜん)を守(まも)る仕事(しごと)を行(おこな)っています。例(たと)えば、過去(かこ)に多(おお)くの人々(ひとびと)を無差別(むさべつ)に殺害(さつがい)した「オウム真理教(しんりきょう)」という団体(だんたい)に対(たい)する調査(ちょうさ)を行(おこな)っています。また、「情報(じょうほう)のプロ」として、日本(にほん)の社会(しゃかい)や国民(こくみん)の安全(あんぜん)に関(かん)する様々(さまざま)な情報(じょうほう)を集(あつ)めて分析(ぶんせき)しています。公安調査庁(こうあんちょうさちょう)が集(あつ)めた情報(じょうほう)は、総理大臣(そうりだいじん)などに報告(ほうこく)され、政府(せいふ)の様々(さまざま)な判断(はんだん)や決定(けってい)にいかされています。
公安調査庁(こうあんちょうさちょう)の業務(ぎょうむ)として主(おも)なものは次(つぎ)の2つです。
公安調査庁(こうあんちょうさちょう)は、破壊活動防止法(はかいかつどうぼうしほう)に基(もと)づいて、テロ組織(そしき)など、暴力(ぼうりょく)で自分(じぶん)たちの主張(しゅちょう)を押(お)し通(とお)そうとする団体(だんたい)などについて調査(ちょうさ)し、調査(ちょうさ)の結果(けっか)、その団体(だんたい)の活動(かつどう)を制限(せいげん)したり解散(かいさん)させたりする規制(きせい)の必要(ひつよう)があると認(みと)められた場合(ばあい)には、その請求(せいきゅう)を公安審査委員会(こうあんしんさいいんかい)に対(たい)して行(おこな)います。 また、無差別大量殺人行為(むさべつたいりょうさつじんこうい)を行(おこな)った団体(だんたい)の規制(きせい)に関(かん)する法律(ほうりつ)に基(もと)づいて、過去(かこ)に多(おお)くの人々(ひとびと)を無差別(むさべつ)に殺害(さつがい)し、現在(げんざい)も危険(きけん)であると認(みと)められる団体(だんたい)について、公安審査委員会(こうあんしんさいいんかい) に対(たい)して、観察処分(かんさつしょぶん)(団体(だんたい)の活動状況(かつどうじょうきょう)を確認(かくにん)するために、団体(だんたい)の施設(しせつ)に対(たい)して、公安調査庁(こうあんちょうさちょう)が立入検査(たちいりけんさ)などを行(おこな)えるようになる)・ 再発防止処分(さいはつぼうししょぶん)(団体(だんたい)の土地(とち)や建物(たてもの)の使用(しよう)が禁止(きんし)されるなど、活動(かつどう)が制限(せいげん)される)の請求(せいきゅう)を行(おこな)い、観察処分(かんさつしょぶん) に基(もと)づく団体施設(だんたいしせつ)への立入検査(たちいりけんさ)を行(おこな)います。
公安調査庁(こうあんちょうさちょう)では、収集(しゅうしゅう)した情報(じょうほう)・資料(しりょう)を関係機関(かんけいきかん)に提供(ていきょう)することにより、政府(せいふ)の施策(しさく)に寄与(きよ)しています。また、毎年(まいとし)、国際情勢(こくさいじょうせい)や国内(こくない)の公安動向(こうあんどうこう)について取(と)りまとめた「内外情勢(ないがいじょうせい)の回顧(かいこ)と展望(てんぼう)」を発表(はっぴょう)しているほか、世界(せかい)のテロリズムの動(うご)きについて取(と)りまとめた「国際(こくさい)テロリズム 要覧(ようらん)」、経済安全保障(けいざいあんぜんほしょう)の観点(かんてん)から留意(りゅうい)すべき現状(げんじょう)等(とう)について記載(きさい)した「経済安全保障(けいざいあんぜんほしょう)パンフレット」や、サイバー空間(くうかん)における脅威(きょうい)の概況(がいきょう)についてまとめた「サイバーパンフレット」を発表(はっぴょう)しています。
現在(げんざい)も国際(こくさい)テロ組織(そしき)によるテロが世界各地(せかいかくち)で引(ひ)き起(お)こされており、我(わ)が国(くに)、国民(こくみん)への脅威(きょうい)が続(つづ)いています。また、近年(きんねん)では、 日本(にほん)からの重要技術(じゅうようぎじゅつ)などの流出(りゅうしゅつ)や、外国(がいこく)による重要施設周辺(じゅうようしせつしゅうへん)での不動産(ふどうさん)の取得(しゅとく)など「経済安全保障(けいざいあんぜんほしょう)」といわれる分野(ぶんや)にも大(おお)きな関心(かんしん)が持(も)たれているほか、業務(ぎょうむ)の妨害(ぼうがい)、機密情報(きみつじょうほう)の入手(にゅうしゅ)、金銭(きんせん)の獲得(かくとく)などを狙(ねら)ったサイバー攻撃(こうげき)の脅威(きょうい)も深刻(しんこく)化(か)しています。公安調査庁(こうあんちょうさちょう)は、こうした我(わ)が国(くに)、国民(こくみん)の安全(あんぜん)に関(かか)わる情報(じょうほう)を収集(しゅうしゅう)し、関係機関(かんけいきかん)に提供(ていきょう)しています。 また、無差別大量殺人行為(むさべつたいりょうさつじんこうい)を行(おこな)った団体(だんたい)の規制(きせい)に関(かん)する法律(ほうりつ)に基(もと)づき、過去(かこ)に多(おお)くの人々(ひとびと)を無差別(むさべつ)に殺害(さつがい)した「オウム真理教(しんりきょう)」に対(たい)する観察処分(かんさつしょぶん)を実施(じっし)しており、全国(ぜんこく)の施設(しせつ)に立入検査(たちいりけんさ)を行(おこな)うなどしています。