
第4節 おわりに
第4節 おわりに
本特集では、4名の当事者の語りを掲載し、社会復帰を果たした者等が犯罪や非行から離脱することができた要因を分析した。その結果、
- (1)立ち直りへの動機
- (2)衣食住の確保と仕事・学業の安定
- (3)良好な人間関係の構築
- (4)自己肯定感及び自己有用感の形成
が共通項として浮かび上がってきた。
犯罪や非行からの離脱の過程は、当事者によって様々であり、一定の傾向を見いだすためには、更に多くの当事者の語りを分析する必要がある。今後、【施策番号93】に則り、そうした分析を進めるとともに、犯罪や非行から離脱をした当事者等に効果的な取組の在り方に関する検討にも積極的に関与いただくなどして、再犯防止施策の一層の推進を図っていくこととしたい。