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Vol.13 〜法テラスのホームページがリニューアルされました〜

法テラスのホームページでは,FAQ(よくある質問と答え)や相談窓口検索,法律関連用語集など,何かあったときのために役立つコンテンツを公開しています。さらに,ホームページのリニューアルにともなって「法的トラブル診断シート」が新しく加わりました。

診断シートで抱えている悩みをクリックすると,その悩みを解決するのに役立つコンテンツへ案内します。


法テラスホームページリニューアル


「法的トラブル診断シート」は,法テラスホームページのトップページからご利用できます。診断シートの気になる悩みをクリックすると解説画面が表示され,画面にある「詳細はこちら」から,より詳しい情報を掲載したコンテンツにリンクしていますのでご覧ください。トラブルを抱えながらも,なかなか人に相談できなかったり,どうしたらよいのか悩んでいる方はぜひともお試しください。


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法制度整備支援の海外現場から
「真の復興を目指してfromカンボジア」

【カンボジアと日本の関わり】

(ライトアップされた独立記念塔)

カンボジアは,タイ,ベトナム,ラオスと国境を接し,国土は日本の約半分,人口は約10分の1です。実は,日本とカンボジアは古くから関わりがあります。例えば,「かぼちゃ」の語源はカンボジアですし,世界遺産アンコールワットには,江戸時代の武士が記した墨書が残っています。比較的最近では,第二次世界大戦後,日本に対する損害賠償請求権をいち早く放棄したのもカンボジアです。日本は,これに感謝の意を表するため,経済・技術面での協力を提供する旨述べたといいます。

その後,カンボジアは,クメール・ルージュ政権による社会の大混乱と内戦という悲劇を経て,復興に向けて歩み始め,世界各国から支援の手が差し伸べられました。もちろん日本も支援国の一つとして,現在も様々な分野で大きな役割を担っています。


【カンボジアにおける民事法起草支援】

(裁判官検察官養成校の入口)

クメール・ルージュ政権下では,法律そのものが失われ,裁判官などの知識人もほとんど殺害されました。内戦終了後も,法秩序は回復されず,その中で日本に求められたのが民事法分野における支援でした。これを受け,日本政府は,JICA(独立行政法人国際協力機構)の枠組みにより,1996年からカンボジアに対する研修を開始し, 1999年からは民事訴訟法と民法の起草支援を行い,既に両法が成立しました。


【現状と今後の課題】

(裁判官検察官養成校での講義風景)

現在,カンボジアでは,2つの法整備支援プロジェクトが活動しています。1つは,民法及び民事訴訟法の運用に必要な法令の起草支援,もう1つは裁判官・検察官養成校における民事教育改善支援で,後者には,法務省から検察官と裁判官出身の専門家が派遣されています。これまでの日本の支援により,司法関係者の間には,新しい法律に対する理解が深まりつつあります。とはいえ,真に新しい法律を自国の法として運用するためには,まだまだ人材育成やシステム構築といった課題をクリアすることが必要です。

今,カンボジアは経済成長のただ中にあります。今後,経済分野での日本とカンボジアの関係も深まっていくことも期待されます。こうした中,カンボジアの発展を支える礎を築く法分野の支援は,日本に課せられた重大な使命といえます。


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