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『守られていますか?あなたの人権』
~人権擁護委員はあなたの街の相談パートナーです~

「人権擁護委員」ってどんな人?

人権擁護委員は,市町村長の推薦を受けて法務大臣から委嘱され,民間の立場から人権擁護活動に取り組んでいます。現在,全国の市町村に約14,000名の人権擁護委員が配置され,人権相談や人権啓発活動等,地域の皆さんの人権を守るために様々な活動に取り組んでいます。

「人権」とは,人間が人間らしく生きていく権利で,全ての人が生まれながらにして持っている権利です。

人が集まる社会の中では,権利と権利が衝突してしまうことがありますが,そのような社会の中で,互いに相手を思いやり,自分の人権も相手の人権も大切に守りながら,共に幸せに暮らせる社会を目指して活動しているのが「人権擁護委員」です。

『全国一斉「人権擁護委員の日」特設人権相談所』の実施結果

全国人権擁護委員連合会では,人権擁護委員法が施行された日を記念して,毎年6月1日を「人権擁護委員の日」と定め,この日を中心に全国的な活動を行っています。

なかでも,全国一斉「人権擁護委員の日」特設人権相談所の開設は,国民の皆様に,人権擁護委員をより身近な存在として大いに活用していただくとともに,地域住民の皆様の様々な悩みに応えたいということから企画したものです。

平成26年度も,全国の市町村で相談所が開設され,全国の人権擁護委員が,女性・子ども・高齢者をめぐる人権の問題や近隣とのトラブルなどの相談に応じました。相談所を訪れた相談者数は2,066人,相談件数は3,117件で,「人権擁護委員の日」の趣旨に沿った成果を挙げることができました。

相談内容の主な内訳は,下表のとおりとなっています。

また,全国一斉「人権擁護委員の日」特設人権相談所開設に当たっては,一人でも多くの人に相談所開設を知ってもらおうと,ポスターやチラシの配布,市区町村広報誌への掲載などのほか,テレビや新聞を活用してのPRに努め,当日も,相談所や駅周辺などで,人権イメージキャラクター「人KENまもる君」,「人KENあゆみちゃん」とともに,「人権擁護委員を大いに活用してください。」と呼びかけるなどして,「人権擁護委員制度」の周知に努めました。

全国人権擁護委員連合会では,「あなたの街の相談パートナー」として,今後も地域の皆様が気軽に相談できるような取組を積極的に進めていきたいと考えています。

なお,人権擁護委員は,年間を通じて,法務局の常設相談所や全国の法務局に設置された全国共通専用相談電話「みんなの人権110番(0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん))」,「子どもの人権110番(0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん))」,「女性の人権ホットライン(0570-070-810(ゼロナナゼロのハートライン))」で相談を受け付けているほか,市区町村役場やデパート等で開設する特設相談所等でも相談を受け付けています。困ったことがあれば,まずは人権擁護委員にお気軽に御相談ください。相談日等の詳細については,最寄りの法務局・地方法務局(法務省ホームページ)までお問い合わせください。

平成26年度『全国一斉「人権擁護委員の日」特設人権相談所』の実施結果

全国一斉「人権擁護委員の日」特設人権相談所開設結果のグラフ
住居・生活の安全(相隣間のトラブル等) 755件
強制・強要(離婚の強要・セクハラ等) 515件
暴行・虐待(児童虐待・DV等) 134件
差別待遇 75件
プライバシー関係 64件
学校におけるいじめなど 23件
その他 1,551件
人権擁護委員ポスター画像

「人権擁護委員制度」周知用ポスター

「人権擁護委員の日」(高知)の画像

「人権擁護委員の日」(高知)

「人権擁護委員の日」(熊本)の画像

「人権擁護委員の日」(熊本)