CONTENTS

お答えします
~「筆界特定制度」について~

Q1:
筆界って何?
A1:
筆界とは,土地が登記された際にその土地の範囲を区画するものとして定められた線のことです。筆界は,所有者同士の合意等によって変更することはできません。
Q2:
筆界特定制度ってどんな制度?
A2:
土地の所有者として登記されている人などの申請に基づいて,筆界特定登記官が,外部専門家である筆界調査委員の意見を踏まえて,現地における土地の筆界の位置を特定することです。新たに筆界を決めるものではなく,調査の上,登記された際に定められたもともとの筆界を,筆界特定登記官が明らかにすることです。
土地の境界をめぐる問題が生じたときに,この制度を活用することによって,問題の解決を図ることができます。
Q3:
筆界特定は誰がどこに申請したらいいの?
A3:
土地の所有者として登記されている人やその相続人等が,対象となる土地の所在地を管轄する法務局または地方法務局の筆界特定登記官に対して,筆界特定の申請をすることになります。
筆界特定の申請やご相談は,法務局・地方法務局までお問い合わせください。

記者が行く!
~法務史料展示室・メッセージギャラリーについて~

今回のテーマは,明治時代の雰囲気を今に伝える赤れんが棟内に設けられた法務史料展示室とメッセージギャラリーです。7月からは新たな企画展示が始まり,さらに見どころが増えました。早速,担当の職員の方に話を聞いてみましょう。

復原室(法務史料展示室)の画像

復原室(法務史料展示室)

記者 :
よろしくお願いします。いきなりですが,まるで明治時代にタイムスリップしたかのような雰囲気の部屋ですね。
担当者:
はい。法務史料展示室の一部であるこの部屋は,現存する唯一の赤れんが創建当時の棟内部写真を基に,司法大臣官舎大食堂として使われていた当時の姿を復原したものです。
記者 :
この部屋自体も貴重な史料なんですね。それでは,法務史料展示室ではどのようなものが展示されているのでしょうか。
担当者:
「司法の近代化」をテーマに,明治初期の司法組織に関する立法や刑事法等の基本法典の編さん事業における司法省の活動と,いわゆるお雇い外国人の貢献に関する史料等を展示しています。また,「建築の近代化」をテーマに,赤れんが棟の建築技術に関する史料等を展示しています。
記者 :
7月1日から始まった企画展示についても教えてください。
担当者:
はい。「明治黎明期の司法官たち」をテーマに,初代司法卿江藤新平に縁があり,近代日本の司法制度に影響を与えた5人の司法官に焦点を当て,彼らの経歴や功績を法務図書館所蔵の貴重な関連史料とともに振り返っています。
記者 :
なるほど。なかなか見ごたえのある内容ですね。続いて,その隣のメッセージギャラリーではどのようなものが展示されているのでしょうか。
担当者:
メッセージギャラリーでは,国民の皆様に司法制度,法務行政への理解を深めていただくため,重要な広報テーマについての展示を行っています。現在は,裁判員制度や陪審制度について,パネルや映像でわかりやすく説明しています。
記者 :
法務省に関するクイズゲームもあるんですね。これは…なかなか難しい。
担当者:
見学に来る学生の皆様にも人気のコーナーです。正解数に応じて認定証が発行されますから,全問正解を目指して頑張ってください。
記者 :
本日はご説明ありがとうございました。大人から子どもまで幅広い世代で楽しく学べる法務史料展示室・メッセージギャラリー。今年の夏休みに家族で訪れてみてはいかがでしょうか。

公開日
月曜日から金曜日まで(土曜日,日曜日,祝日等を除く)
公開時間:
午前10時から午後6時まで(入室は午後5時30分まで)
入場料
無料
所在地
東京都千代田区霞が関1-1-1 法務省赤れんが棟
予約
10人以上の団体での見学は,電話・メール等で予約するようお願いします。
お問い合せ先:
法務史料展示室係
Tel:03-3592-7911
Mail:renga1@moj.go.jp
ホームページ:
法務省ホームページ「法務史料展示室・メッセージギャラリーへようこそ」