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お答えします 「法制審議会」について

Q:
法制審議会って何ですか?
A:
昭和24年6月1日に設置された法務省の附属機関で,民法・商法・刑法や,民事訴訟法・刑事訴訟法などの法律の改正のほか,法務に関する基本的な事項について,新たな法律の制定が必要となった場合に,法務大臣から諮問(意見を求めること)を受けたことについて,検討し,法務大臣に答申(諮問に対して意見を申し述べること)しています。
Q:
法制審議会では,だれがどのように検討するの?
A:
法制審議会が検討する法律は,国民生活に大きな影響が及ぶ基本的なものばかりです。そこで,法制審議会では,法務大臣が任命した学識経験のある20人以内の委員のほかに,それぞれの分野における優れた専門家をたくさん集めて,それぞれの諮問事項ごとに部会を作り,法務省の法律担当部局の立案スタッフとともに,ていねいに検討をしています。
Q:
法制審議会の活動実績を教えて
A:
昭和24年の法制審議会設置後,現在までに,法務大臣から96の諮問を受け,法務大臣に147の答申を行っています。また,この答申に基づき法律案として国会に提出・成立したものは,137に上っています。
なお,平成24年12月末現在,法制審議会に設置された部会で検討中(休止中を除く。)のものは下図のとおりです。開催実績,現存部会等の詳細は,法務省ホームページを見てください。
法制審議会に設置された部会で検討中(休止中を除く。)のもの

記者が行く!
全国の法務省の機関で活躍している広報マスコットキャラクターを取材してきました!(最終号)

「あかれんが」第38号(平成24年4月発行)以降,全国の法務省の機関で広報活動を行っているマスコットキャラクターを紹介してきましたが,今号をもって終了となります。最終号では,刑務所,少年鑑別所で活躍しているマスコットキャラクターを紹介します。

愛称:メープリ(名古屋刑務所マスコットキャラクター)

名古屋刑務所のマスコットキャラクター「メープリ」。名古屋刑務所職員の方によると,彼は,愛知県名古屋市栄出身の現役刑務官で,年齢は33歳,理想と現実の狭間で上司と部下の間を取り持つ苦しい立場の中間管理職だが,刑務所の平和と安全を守り,受刑者の改善更生のために日々奮闘中とのことです。その「メープリ」誕生秘話について名古屋刑務所の制作担当者に取材してきました。

メープリ

メープリ

記 者:
なにやら元気がよさそうなイメージのメープリくんですが,名前の由来から聞かせてください。
担当者:
地元の人たちは,「名古屋○○」という名称を省略して「めー○○」と言うことがあります。例えば「名古屋駅」は「めーえき(名駅)」と言い,名古屋刑務所は「めーけい」と呼んだりします。そこから,「めーけい」の「けい」の部分を「プリズン」の「プリ」に置き換えて「めーぷり」としました。結果的になんだかかわいらしい名前になりました。
記 者:
見た目もかわいらしくてよく合っていると思いますよ。ところで彼は刑務官ということですが,何がモチーフとなっているのでしょうか。
担当者:
国家に仕える公務員ですので,忠誠心の象徴とされる犬をモチーフとした形にしました。
記 者:
えっ,犬ですか?それはわかりませんでした。失礼ですけど,どこら辺が犬なのでしょうか?
担当者:
耳ですよ。上から両サイドに垂れ下がっている耳がメープリの一番の特徴です。もっとも片方は帽子のツバに隠れていますけどね。あとシッポもそうですね。一見まじめそうだけど,どこかゆるい,誰にでも受け入れられるようなシンプルなデザインを採用しました。
記 者:
なるほどー。いろいろと謎が解けてきたメープリですが,今後の広報活動の予定をお聞かせください。
担当者:
ホントに誕生したばかりですので,まだ未定ですが,このような場で紹介していただけたので,今後は名古屋刑務所の顔となれるように,矯正展や各課の広報資料,名刑発の刑務作業製品なんかにもどんどん顔を出させていきたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします。
記 者:
こんなにもかわいいのでファンも増えていくと思いますよ。期待しています。ありがとうございました。

愛称:あかんべっこちゃん(福島少年鑑別所マスコットキャラクター)

福島少年鑑別所のマスコットキャラクター「あかんべっこちゃん」。あかんべっこちゃんは,東日本大震災による被害が今なお続いている福島県で,福島少年鑑別所職員や福島少年鑑別所に入所している少年一人ひとりに,厳しい現実と向き合い震災を乗り越えて前に進んでもらうため,そのシンボルとして福島少年鑑別所職員が制作しました。「あかんべっこちゃん」について,福島少年鑑別所職員の方に取材してきました。

記 者:
様々な思いが詰まった「あかんべっこちゃん」。どのようなきっかけで誕生したのですか。
担当者:
あかんべっこちゃんは,東日本大震災発災により様々な困難に直面している中で,職員の間でこの困難を乗り越えていくための勇気をもらえるシンボルを作ろうということになり,誕生しました。
記 者:
何をイメージして制作されましたか。
担当者:
『赤ベコ』と『福島県の地図』をかたどって作りました。赤ベコは福島県会津地方の民芸品で,厄除けの効果があるといわれる張り子の人形です。これを福島県地図の形にかたどり,あかんべっこちゃんは誕生しました。
記 者:
確かに,よく見ると福島県の地図の形をしていますね。あかんべっこちゃんはどんな広報活動をしていますか。
担当者:
福島少年鑑別所職員が日本心理学会のシンポジウムなどのプレゼンテーションを行う際に,度々登場しています。また,同所内に掲示して,面会者や参観者の目に触れるようにしているほか,少年たちの居室に備え付けている「生活のしおり」にも登場しています。今や福島少年鑑別所の顔です。
記 者:
これからも多くの方々に勇気を与えられるキャラクターであるよう応援しています。ありがとうございました。
あかんべっこちゃん

あかんべっこちゃん

☆あかんべっこちゃん プロフィール☆

  1. ① 生い立ち:生まれも育ちも生粋の福島っ子で,両親は会津の乳牛らしいが,自分からは何も語ろうとしない。
  2. ② 年齢:永遠の20歳(本人談)。史実によると1200歳
  3. ③ 身長・体重:どちらも福島の桃3個分
  4. ④ 好きな言葉:「ふくしまにはほんとうの空がある」(智恵子抄)
  5. ⑤ 夢:相馬野馬追いに牛代表として参加すること。
  6. ⑥ 特徴:東日本大震災の復興に取り組む福島県民の前にいつのまにか登場した。特に何かしてくれるわけではないが,見ていると心がほんわかする。

☆以上,「あかんべっこちゃん」の紹介でした☆

愛称:わかP(和歌山刑務所マスコットキャラクター)

和歌山刑務所のマスコットキャラクター「わかP」は,平成21年の秋,和歌山刑務所職員のアイディアから生まれました。主に矯正展や刑務作業製品に登場し,愛嬌のある「ゆるキャラ」として活躍しています。

わかP

わかP

「わかP」について和歌山刑務所職員の方に取材してきました。

記 者:
わかPはどのような経緯で誕生したのですか。
担当者:
わかPは矯正展を盛り上げるために誕生したキャラクターです。平成21年6月ころ,「和歌山県=みかん」のイメージに重点を置いたイラストやロゴを募集し,検討を重ねた結果,出来上がったキャラクターが「わかP」です。
記 者:
確かにみかんの顔ですね。口の「w」とお腹の「P」は何ですか。
担当者:
口の『w』は和歌山刑務所の頭文字「w」で,お腹の『P』は「Prison(プリズン)」の「P」です。
記 者:
なるほど。ところで気になっていたのですが,イラストの右側にある「わかピーぴよぴよ宣言」とは何でしょうか。
担当者:
わかPの活動目標です!わかPはよく見ると少しヒヨコに似ているので(笑),「ぴよぴよ宣言」と題しました。
ぴよぴよ宣言

ぴよぴよ宣言

記 者:
ヒヨコですか・・・。では最後に,わかPについて一言PRをお願いします。
担当者:
もともとは矯正展を盛り上げるために制作した「わかP」は,今ではすっかり地元の人気となり,他のご当地キャラとコラボしようという声も聞かれます。これからもゆるキャラとして愛嬌を振りまいていきますので,応援よろしくお願いします。
刑務作業製品にも登場しています!

刑務作業製品にも登場しています!

☆以上,「わかP」の紹介でした☆

御愛読ありがとうございました。