CONTENTS
《常設記事》
《Information インフォメーション》
(実施予定)
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VOL.25 ~法テラス東京・新宿 移転~
私たち法テラス(日本司法支援センター)は、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」です。
法テラスでは、法的トラブルを抱えた方に、解決に役立つ法制度や相談窓口を紹介する情報提供や、経済的に余裕のない方を対象とした無料の法律相談などを行っています。全国に地方事務所がありますので、お困りごとがあるときは、まずはサポートダイヤル(0570-078374)まで、お気軽にお電話ください。
法テラス東京(新宿区四谷)と法テラス新宿(新宿区歌舞伎町)は2014年3月3日(月)に新宿区西新宿に移転しました。新事務所は、新宿駅西口から徒歩5分の場所にあり、23区のどこからでもアクセスしやすい立地です。また、西口地下ロータリーを利用すれば、駅から雨に濡れずにお越しいただけます。
新事務所では離婚や債務相談等の一般相談の他に7種類の専門相談を実施しています。
【所在地】
新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル13階
【TEL】
050-3383-5300(平日9~17時)
私は,昨年の4月から,法務総合研究所国際協力部の教官として,法制度整備支援の仕事をしています。法制度整備支援とは,他の国々が,法律を作ったり,法律を運用する人材を育てたりするお手伝いをすることで,成果が出るまでには,長い時間がかかります。
ところで,成果という言葉は,英語でfruits(フルーツ)と訳されることもありますが,法制度整備支援の仕事は,果物の栽培と似ている部分が多いように思います。同じ種類の果物であっても,育てる場所によって土壌や気候が違いますから,育て方は異なります。法制度整備支援の仕事も同様で,同じ種類の法律であっても,お手伝いをする相手の国の法制度の現状によって,支援の仕方は異なります。果物を育てる際,雨がよく降る国では水をやりすぎないよう気を付けるのと同じように,法律を作るお手伝いをする際にも,相手の国の実状に応じた支援が大切だということです。また,果物を育てる場合,種が芽吹いて間もない段階と,木にまで成長した段階とでは,気を付ける点が異なるかと思います。法制度整備支援でも,法律を作る段階と出来上がった法律を運用する段階とでは,支援の仕方が異なってきます。
このように,国によって,また,支援の段階によって異なるニーズを正しく理解し,それに応えることが求められるわけですが,そのために大切なのがチームワークだと思います。例えば,研修を一つ行うにしても,日本から現地に派遣されている専門家,講師の先生方,訪問先の担当者の方,通訳の方など多くの方々の御協力が不可欠です。日本側だけでなく,相手国側とのチームワークという意識も大切です。ある研修で,通訳の方から,相手国側も含めた全ての関係者のチームワークとして研修が実施されることが良い成果につながるという言葉をいただきました。この言葉は,法制度整備支援全体に当てはまることだと思い,いつも自分に言い聞かせながら,日々の執務に取り組んでいます。
インドネシア裁判官を招いた共同研究
カンボジア研修員グループ討議の様子
(法務総合研究所国際協力部教官 毛利友哉)