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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成25年2月15日(金)

 本日の閣議では,法務省案件は特にありませんでした。

ハーグ条約に関する質疑について

【記者】
 ハーグ条約の件ですが,自民党,公明党両党で了承される見通しが立ちました。今国会で承認される公算が高まっていますが,受け止めをお願いします。
【大臣】
 自民党の外交・法務合同部会も来週19日に開いて承認をしていただける見通しということです。我々も鋭意提出に向けて準備を進めていかなくてはなりません。国際結婚が多くなってくることに伴って,その中には,どうしてもうまくいかない,結婚が破綻をするというケースも増えてきます。そこでは,子どもをどうするかという問題が出てくるので,ある程度ルールがなければならないというのは,これは一つの自然の流れであると思います。そういった意味で更に努力をしていくということです。
【記者】
 ハーグ条約については,アメリカから関心の高い事項です。今度の日米首脳会談や,今後の日米同盟の強化に対する影響についてどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
 日米は同盟関係にありますし,経済的にも極めて密接な関わりがあります。また,人的な交流が一番ある国の一つです。それに伴って,ハーグ条約でルール化しなければならないような案件が増えてきていることは事実です。二国間の交流が非常に密度が高くなっている中で,国際結婚において家庭生活が破綻した場合のルールをどうしていくかということは,二国間関係全体の中で極めて必要なことであると思います。
【記者】
 国内法を整備していく段階で,子どもの見えないところでの夫婦間のドメスティックバイオレンスなどを懸念する声も一部あると思うのですが,これについての大臣の御見解はいかがでしょうか。
【大臣】
 今おっしゃったのは,そういったドメスティックバイオレンスなどの懸念がある親に対して,子どもを引き渡さなくてはならない場合があると困るのではないかという議論であると思います。この間も予算委員会で,私も答弁をしましたが,そういったことにもきちんと対応できる制度を作っていかなくてはなりません。条約の中でも引き渡しを拒める事由というものがございます。そういったものをきちんと国内法の中にも位置付けていくということであろうと思います。

警察庁の道路交通法改正の試案に関する質疑について

【記者】
 昨日,道路交通法改正の試案が警察庁の方から出されました。法務省も併せて無免許運転等の厳罰化の方向で一致して向かっているのですが,それについての受け止めをお願いします。
【大臣】
 今までの法の体系だけでは,適切に処理し難いと思われる点があったことは事実です。例えば,今まで被害者等の方々を中心に,無免許運転は危険運転致死傷罪に当たらないのかという御議論があったと思います。これはむしろ警察の所管であって,私が直接お答えすることではないのですが,警察の方でも,無免許運転をもう少し重罰化して刑の上限を高くしていこうと考えておられると思います。それから法務省では,まだ最終的に答申が出たわけではありませんが,法制審議会において,危険運転致死傷罪の適用範囲をもう少し拡げられないか,あるいは危険運転致死傷罪と自動車運転過失致死傷罪の罰則のギャップをどう埋めるかという問題について,現在議論をしていただいております。ですから,全体として,そういった刑罰にアンバランスがあるものを是正する方向に向かっているのではないかと思っています。
【記者】
 道路交通法の改正の中で,自転車の悪質な運転者に対して講習を義務化するという内容のものがありました。谷垣大臣は自転車のヘビーユーザーとして,こういった講習を科すという方向に動いていることについて,どのように受け止めていますか。
【大臣】
 私の直接の所管ではありませんので,本来は,国家公安委員長がお答えになることであると思います。ですから,閣僚として申し上げるのではなく,ヘビーユーザーかどうかは分かりませんが,一自転車愛好家として申し上げますと,自転車に乗る人がやはりルールをきちんと守る。この頃の自転車は相当性能が良くなっていますので,スピードも出ます。きちっとルールを守っていくということが必要であると思います。元来,自転車は車両として車道を走るべきものだったわけですが,モータリゼーションの中で,車がどんどん発展していき,数十年前の道路交通法改正で歩道も走れるようになったと思います。むしろ交通を取り締まる方たちの頭の中には,自転車は車道よりも歩道を走るべきであると。今のは不正確な言い方になるのですが,大きく言えばそんな感じであったと思います。ところが今度は,自転車の対人事故が非常に増えてきたということがあると思います。ですから,警察の道路交通の取締りも,自転車は車両として車道を走ることを基本にしようという方向転換をしたと思います。それは基本的に正しい方向であると思っています。もちろん,前後に幼児を乗せて保育園に送っていくお母さんというような方が自転車を利用しておられるわけで,全部車道を通れと言えるかというとなかなか難しい問題があって,歩道を通ってもらわないといけないということはあると思います。ですから,その辺はなかなか難しいし,自転車が走るところをどこにするかということも相当工夫しなければならないと思います。また,歩道を通るとなると,問題は,今自転車に乗っている多くの方の意識は,歩行者と同じような感覚でいるわけで,車を運転される方はお分かりと思いますが,向こう側から対向車両が来たときは左側に避けるということが原則なはずです。ところが自転車に乗っている人の中で,自分は車両であるから左側に避けるという意識を持っている人は,割合少ないだろうと思います。むしろ自分が歩行者だと思って右側に避ける。すると対向したときに右側に避ける人と左側に避ける人がぶつかる。つまり,ルールが不明確になっているということがあるように思います。ですから,厳罰化ということの前提としてルールをはっきりさせて,そのルール違反に関して,ある程度ペナルティを設けていく。それと同時に自転車がどこを走るかという環境改善も必要であると思います。歩道を走ることを前提にしてやってきましたので,車道を走るとなると,交通規制が適してないという場合がいたるところにあると思います。そこら辺の検討も,今,警察庁ではなさっていると思いますが,是非,実りある議論をしていただきたいと,やや話が詳細にわたりましたが,そのように思っております。もちろん今のは所管を持つ閣僚としての答弁ではありません。

資産公開に関する質疑について

【記者】
 資産公開の制度のことでお伺いします。普通預金が公開されないということが長い間指摘がされていますが,その点について大臣はどうお考えになりますか。
【大臣】
 こういう仕組みでずっとやってきているわけですが,資産公開という制度の目的をどのように考えるかということがあると思います。閣僚が不透明な財産を作ることや,あまり明朗ならざる形で富を得ること,特に職務に関連してというようなことはおかしいのではないか,といった問題意識からできた制度であると思います。しかし,この制度だけで全部を明らかにするということになりますと,恐らく非常に煩瑣なことになると思うのです。資産公開は,何回か繰り返していくことによって,例えば私なりがどのように自分の財産を形成しているか,長い目で見れば,ここから読み取れるということが一番基本的なこの制度の目的ではないかと私は理解しています。こういう言い方をすると,たくさん儲けているような表現と誤解されてしまいますが,全くそういうわけではありません。そういう観点で,こういう制度を続けていくということに意味があると私は理解しています。
【記者】
 今回の傾向として,安倍内閣の閣僚の平均資産については,貸付金と借入金を除いた額で1億円を超えていますが,この前の民主党の野田内閣のときは4千万円ほどで,比較すると2倍以上になっています。また,今回の内閣で父親が国会議員である閣僚が大臣を含めて9人いらっしゃいまして,この9人の平均資産は,今回の全閣僚の中でも若干高い傾向にあるのですが,こういった傾向についての大臣の受け止めをお聞かせください。
【大臣】
 私はどういう傾向かということは分かりません。それぞれの資産のあり方というのは,人によって違うであろうと思います。戦前まで遡りますと,特に保守政党ではそれぞれの地域の名望家のような方が,国会議員の選挙に出てこられた場合が比較的多かったと思います。そういう方々の多くは,それぞれの地域で,田地,田畑,山林というものを持っておられることが多かったと思います。今でも,三世,四世といわれる方々にはそういう歴史を背負っている方もいらっしゃると思います。その代わり「井戸塀」という言葉もできたわけです。選挙のときに,自分の田地,田畑,山林を売って選挙資金にして,挙句の果てに残ったのは,井戸と塀だけであったというような方もあったということです。要するに自己責任でやれということです。今は,政党助成金の制度等ができたわけですが,そういう資産家ではない人がどうやって政界に進出できるかというのが,今の課題になっています。言ってみれば,田地,田畑を持っておられるブルジョアが選挙に出るのではなくて,サラリーマン家庭である者が,選挙にどうやったら出られるか。やや古い言葉ではプロレタリアートも選挙に出られるかどうかということです。私の場合は,確かに二世議員ではございますが,父は稼ぎ人,つまり役人でございまして,サラリーで生活していました。有産者という家庭で育ったわけではありません。有産者の家庭で育ったわけではありませんが,親子二代,割と堅実に暮らしてきたということは言えると思っています。御質問の趣旨に直接答えたことになるかどうか分かりませんが,感想的な話でございます。
【記者】
 差し支えなければ,貸付金の貸付先というのはどういったところでしょうか。
【大臣】
 大分前になりますが,初めて総裁選に出たときに借入をしまして,そのとき政治団体に貸し付けたということです。
(以上)
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