本文へ
文字の大きさを変更する
標準に戻す
拡大する
色変更・音声読み上げ・ルビ振りを行うアクセシビリティツールを利用するかたはこちら
トップページ
サイトマップ
業務支障情報
ENGLISH
トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成25年 記者会見要旨 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成25年4月12日(金)

 今朝の閣議では,法務省案件として,悪質かつ危険な自動車の運転により人を死傷させた者に対する新たな罰則を創設するなど,所要の罰則の整備を内容とする「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案」が閣議決定されました。悪質かつ危険な自動車運転による死傷事犯には厳正に対処して,できる限り抑止することは,国民生活の安心・安全を守るために,重要なことであると考えています。早期に今回の法整備を実現する必要があります。国会において十分に御審議いただき,速やかに成立させていただきたいと考えています。

法曹養成制度に関する質疑について

【記者】
 先日,法曹養成制度検討会議の中間的取りまとめが出されました。最終的な取りまとめが本年8月ということで,検討期間はそれほど残されていないかと思いますが,検討会議の議論状況について,大臣としての御所感がありましたらお願いします。
【大臣】
 今日からパブリックコメントを始めたわけです。法務省としては,パブリックコメントでできるだけ多くの方に御意見をお寄せいただきたいと思っています。それを拝見して,8月2日の期限までに,精力的に議論を詰めていかなければならないと思います。人の養成制度ですから,一朝一夕に目覚ましい効果を目に見える形に現すことは難しいですが,今までの議論の成果を踏まえて,とにかく精力的に論点を煮詰めていただかなければならないと思います。

自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律案に関する質疑について

【記者】
 自動車運転の関係で,無免許運転に対して危険運転致死傷罪を適用するということを見送りました。自民党内でも了承したとはいえ,依然として大分異論があります。今後,この無免許運転を危険運転致死傷罪として適用するかどうかについて,どのような扱いとしていくのでしょうか。
【大臣】
 今までの法制審議会の議論で,今度のように整理したのは,結局のところ,危険運転致死傷罪という罪が,定型的に,人を死なせてしまったり,けがをさせたりする極めて危険な自動車運転の行為を類型化したという経緯があります。ですから,無免許運転で,しかも何度もそれを繰り返しているようなものは危険運転致死傷罪の要件に該当しないのかといった,素朴な国民感情が背景にある御議論があったと思います。そういった国民感情は十分に分かるところがございますが,無免許運転であるということと,悲惨な結果を引き起こしたこととの法的な因果関係があるのかというと,しばしばその因果関係を認めることは簡単でない場合が多いのではないかと思います。亀岡の事案で考えれば,非常に無茶な運転をして夜通し走ってきて,疲労した挙げ句に,あの事故を起こした。つまり,事故の原因は,そこに求められる因果関係ということになる。そういった意味で,定型的に,因果関係のある行為を選んだということです。無免許運転でこういったひどい事故を起こすのはけしからんというお気持ちに対しては,無免許運転の法定刑を加重する法案を作って,従来よりも重罰化していくということを採ったわけです。しかし,今おっしゃったような御議論が,党の議論の中でもあったことは事実です。まずはこの法案を作って,それを実際に運用しなければなりませんが,その上で更にどういう問題点があり得るのかというのは十分に議論していかなければいけないと思います。
【記者】
 無免許運転の危険運転致死傷罪への適用も含めて将来的に検討をしていくということでしょうか。
【大臣】
 今回決定したものは,直ちに無免許運転を危険運転にするということを意図したもの,狙っているものではありません。今,申し上げたように,死傷の結果と因果関係のある行為を捉えた場合に,定型的に無免許が必ず該当するかというと難しいものです。もちろん無免許でも,ブレーキの踏み方も分からない,ハンドル操作も分からないといった人が車を走らせてしまったということになると,厳密には具体的にその行為を見なければ分かりませんが,危険運転致死傷罪が適用されることも考えられないわけではないと思います。しかし,定型的に無免許が危険運転に当たるかというと難しいものですから,無免許運転の法定刑を加重して,処理をしていくことが今度の法案の体系です。その体系で良いのかどうかということは,まずはこの法案を作って,その上で議論していくことになると思います。
【記者】
 今回の法案の柱の一つとして,病気の影響によって起きた事故を処罰する規定が新しく盛り込まれる形になっていると思います。このきっかけになったのが,栃木県鹿沼市で,児童6人が登校中にクレーン車にはねられる事故であったと思います。昨年の4月に,御遺族が法改正を求める署名簿を出して約1年になりますが,大臣のこの事故に対する改めての思いと,1年で閣議決定という形になったというスピード感も含めて,どのように感じていらっしゃるか御所見をお聞かせください。
【大臣】
 これはなかなか対応が難しかったこともあります。今回の法案は,あくまで特定の病気が危険であるといったことではなくて,現れた症状が危険なものである場合は危険運転致死傷罪を適用するということで,特定の病気が必ず適用されるといったものではありません。こういった体系にするには,相当議論して論点を整理しなければならなかったということがありました。それは,病気の精神疾患を持った方々の治療をどうしていくかという観点も無視するわけにはいかなかったからです。ですから,申し上げたように,本当に危険な症状というものには着目しなければならないけれども,特定の病気が全部駄目だという体系は問題があるということで,このような形に整理をしました。それだけに論点整理はなかなか難しかったと思います。

北朝鮮によるミサイル発射への警戒態勢に関する質疑について

【記者】
 北朝鮮のミサイル発射が行われる可能性がある状況に対して,法務省としてどのような警戒態勢を採っているかお聞かせください。
【大臣】
 公安調査庁,入国管理局が対策室を設けて,情報収集もやっていますし,それに備える態勢を作りました。
【記者】
 対策室を設けたのはいつですか。
【大臣】
 公安庁は以前からあったものですが,入国管理局は4月5日です。

死刑確定者の証人尋問に関する質疑について

【記者】
 オウム真理教の平田信被告の証人尋問について,3人の死刑確定者の証人尋問をするということを,先般,裁判所が決めました。いつ,どこでやるかというのは決まっていないと思いますが,どういった形で証人尋問をすることが望ましいとお考えでしょうか。
【大臣】
 それぞれの事件で,どのような証拠調べをするかということは,まさに裁判所の専権でありますから,行政府にいる私がコメントすべきものではないと思います。
(以上)
ページトップへ