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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成25年 記者会見要旨 > 法務大臣臨時記者会見の概要

法務大臣臨時記者会見の概要

平成25年4月26日(金)

 本日,宮城吉英,濱崎勝次の2名の死刑を執行いたしました。事件の概略を申し上げます。本件は死刑を執行された両名が共犯者と共謀の上,ファミリーレストラン店内及び同店舗前歩道上において,拳銃2丁を使用して2名の被害者を射殺した,殺人,銃砲刀剣類所持等取締法違反事件です。本件は,組織の体面を守るという暴力団特有の発想に基づき,一般市民を巻き添えにする危険性のある場所で拳銃を発射し,被害者2名の尊い人命を奪ったという極めて凶悪かつ残忍な事案であり,それぞれの被害者や遺族の方々にとって無念この上ない事件だと思います。そして,当然のことながら,いずれの事件も裁判所において十分な審理を経た上で,最終的に死刑が確定したものです。以上のような事実を踏まえ,慎重な検討を加えた上で,死刑の執行を命令した次第です。

死刑執行に関する質疑について

【記者】
 130名以上の死刑確定者の中で,この2名が選ばれた理由を伺いたいのと,もう一つは,この2名の執行を終えての現在の死刑確定者の人数をお聞かせください。
【大臣】
 個別の執行をどのようにしたかについて,申し上げるのは差し控えたいと思います。それから,現在の死刑判決確定者は134名です。今日の2名の執行前は136名でした。
【記者】
 前回の執行に続いて,国会会期中の執行となりましたが,大臣御自身は国会会期中であるということは考慮されないのでしょうか。
【大臣】
 何を考慮したかということは申し上げる限りではございませんが,記録を精査し,その上で判断したということです。
【記者】
 前回の執行から約2か月での執行であり,前回も就任から約2か月の執行でした。その間隔をどのようにお考えですか。
【大臣】
 執行間隔について,特段理由があるわけではございません。先ほど申し上げたように,きちんと事実関係を精査した上で,こういう執行を命じたということです。
【記者】
 刑の確定から執行までの期間の平均のデータはお持ちでしょうか。併せて,この2人の刑の確定年月日を教えていただけますでしょうか。
【大臣】
 平成15年から平成24年までの10年間で,刑の確定から執行までの平均期間は約5年7か月です。それから,今日の2人の確定年月日について,宮城吉英につきましては平成21年6月26日確定,それから濱崎勝次につきましては平成23年12月27日確定です。
【記者】
 大臣は,職責として執行に臨まれているということだと思うのですが,今朝の会見でも御発言がありましたが,再犯防止に力を入れているとおっしゃっていました。その再犯防止と今回の死刑執行との関係について,何かお考えがありますか。
【大臣】
 再犯防止については今朝も申し上げましたけれども,いろいろな知見を総動員して,どうすれば再犯防止に効果的な方法となるのか。また,刑期が終了して,あるいは仮釈放で出所した場合に,どういう関係を社会と保てばいいのか,様々な工夫を重ねているところです。そのこととは別に,死刑は死刑として,御承知のように日本の法の上では,そういう制度が決まっており,裁判所において慎重な審理の上で,このような結論を出されたわけです。私としても慎重に判断をした上で,この執行命令を出したということです。
【記者】
 執行間隔のことについて重ねて伺いますが,死刑確定者が増えているということとの関連は何かあるのでしょうか。
【大臣】
 特段そういうことを考えているわけではございません。先ほど申し上げましたように,裁判所が判断をして確定したもの,それについて更に私として検討を加え,そして判断したということです。
【記者】
 死刑確定者136名が,今回の執行で134名になりましたけれども,依然として平成19年から100名を超えて,ずっと増加傾向にあります。この状況についてはどのようにお考えになっていますか。
【大臣】
 こういう数字になりましたのは,いろいろな過去の経緯があったと思います。だから特別な事をしなければならないとか,そういうことを考えているわけではありません。死刑という極めて過酷な刑罰ですから,やはり一つ一つ個別に丁寧に判断をするということに尽きると私は思います。
【記者】
 今日の執行に関して,大臣が立ち会われたかどうかということと,立ち会うことに関してどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
 立ち会っておりません。それから,それ以上の事について申し上げるつもりはありません。
【記者】
 先ほどの再犯防止と死刑の話に関連してですが,今回の死刑確定者の被害者への謝罪の気持ちというか,そういう思いなどについて,大臣に何か報告はありましたか。
【大臣】
 個別のそれぞれの事情について,私は申し上げるつもりはございません。
【記者】
 今月28日にあります参院選の補欠選挙ですが,民主党から立候補しています平岡候補は,法務大臣時代に死刑を執行しませんでした。今回,大臣が死刑を執行したことによって民主党政権との違いが改めて際立つことになったと思うのですが,大臣としては,その辺りのお考えはありますか。
【大臣】
 政権の違いというようなことは,私の念頭には全くありません。一つ一つの事件を丁寧に判断するということに尽きます。
【記者】
 今回の2人は再審請求の事実は確認されていますか。
【大臣】
 個別のことについては申し上げるのは差し控えたいと思います。
【記者】
 民主党政権下では死刑執行が滞る時期がありまして,1年間執行がなかったということがありました。今回,谷垣大臣になってから2回目で,2か月間隔ぐらいかなという印象を持ちますが,前の執行が滞っていた時期があったことについては,どのように評価されていますか。
【大臣】
 特段の感想はありません。
【記者】
 前回,2月の死刑執行の際の法務大臣会見で,死刑制度の見直しに関して,問題点があれば改善しなければならないが,大綱を見直すつもりはないと御発言されています。そのお考えに現在も変わりはありませんか。
【大臣】
 変わりはありません。
【記者】
 先般,アムネスティ・インターナショナルが,世界の死刑執行状況を発表し,世界的には死刑制度廃止の流れにあるというような分析を公表されました。これについてのお考えがありましたらお願いします。
【大臣】
 死刑制度というのは,深刻,重大な制度ですから,過去においてもいろいろな議論がございました。現在もあると思います。そういったそれぞれの議論に,私も耳を傾けていないわけではありません。しかし,こういう制度が現実にあることは事実ですし,要するに申し上げることは,一つ一つの事案について,丁寧に検討をしていくということに尽きると思います。
【記者】
 死刑制度について問題点があれば見直すということですが,現時点での大臣の認識として,問題点があるのかないのかお答えください。
【大臣】
 私の認識は,現在,死刑制度というものがあり,その存置の理由については様々な議論があるけれども,必要なものとして国民の多くの認知も得ている。そして,裁判所も慎重な判断の上で,そういう結論を出されている。これは何度も申し上げていることですが,他の刑と違って,裁判が確定すればそれで執行されるというものではありません。法務大臣が改めて命令をせよということになっていますので,それぞれ慎重に検討して判断をするということだろうと思います。
(以上)
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