検索

検索

×閉じる

法務大臣閣議後記者会見の概要

令和5年10月31日(火)

 今朝の閣議において、法務省案件としては、主意書に対する答弁書が2件、政令が1件ありました。
 続いて、私から1件御報告申し上げます。(いわゆる)オウム真理教への観察処分期間更新請求の件です。
 公安調査庁から、10月30日(月)、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の規定に基づき、公安審査委員会に対し、観察処分に付されている、いわゆるオウム真理教について、同処分の期間更新請求を行った旨の報告を受けました。
 平成12年の観察処分決定当初、処分の期間は3年間と定められておりましたが、その後7回にわたり同期間の更新決定がなされ、今回が8回目の更新請求となります。
 本請求は、公安調査庁において、被請求団体について、今もなお、無差別大量殺人行為に及ぶ危険性が認められ、引き続き、その活動状況を継続して明らかにする必要があると判断したことによるものです。
 今後は、公安審査委員会において、迅速かつ適正な審査が行われるものと期待しております。

柿沢法務副大臣に係る報道に関する質疑について

【記者】
 先日、東京地検特捜部が、公職選挙法違反で江東区長室を家宅捜索した公選法違反事件で、柿沢未途法務副大臣が、その公選法違反に関わる違法な有料広告動画を、私が木村区長にアドバイスした、違法性の認識がなかったものの結果として違法行為になったことを、柿沢副大臣自身がアドバイスしたという一部報道、インタビューで答える形で報道がありました。副大臣を監督する大臣として、まず柿沢副大臣と連絡を取っているのか、それとも今後取るのか。あと、副大臣としての説明責任について、大臣としてどうお考えになるのか、お尋ねします。
 
【大臣】
 報道は承知しております。御指摘の報道を受けて、官房長官から私に対して指示がありました。まず、報道についての事実関係を確認するようにという指示がありまして、柿沢副大臣と電話で連絡を取りました。柿沢副大臣によれば、新聞社の取材に応じたということは間違いありませんという確認は取れました。また、柿沢副大臣からは、違法だという認識はなかったものの、深く反省しているとの話がありました。私からは、朝、限られた時間でありましたので、まず、柿沢副大臣に対しては、政治家としての説明責任をしっかり果たすようにという指示を行ったところであります。
 
【記者】
 深く反省しているというのは、まず、インタビューの内容については御自身が話したものであるということを話されたということですか。
 
【大臣】
 インタビューは受けたと。ただ、一つ一つの項目どうですかという聞き方はしていない。インタビューは受けた、自分が答えたと。
 
【記者】
 深く反省しているというのは、木村区長にアドバイスをしたことを深く反省しているということですか。
 
【大臣】
 そうですね。
 
【記者】
 今後の説明責任の果たし方について、柿沢副大臣から何かありましたか。
 
【大臣】
 その時点の電話では、特に具体的なアクションについての応答はなかったです。
 
【記者】
 また、進退については。
 
【大臣】
 それも朝の時点で、私とのやり取りの中では特になかったです。
 
【記者】
 大臣からも特になかったと。
 
【大臣】
 はい。
 
【記者】
 今の(質問)に関連して、念のための確認ですけれども、深く反省しているという前段の部分は、柿沢副大臣が、自身がネット広告を木村氏側に勧めたということを認めたという理解でよろしいでしょうか。
 
【大臣】
 取材に接して自分がお答えしましたと。その内容について深く反省していますと。こういうふうに言っておられますので、中身、一つ一つこうですという確認ではないということです。取材に応じたこと全体の中の中身を指しているというふうに私は理解しました。
 
【記者】
 法務行政に対しても不信感といいますか、国民から疑念の声を向けられるという事態だと思いますけれども、大臣は事件の受け止めについては、率直にどうお考えでしょうか。
 
【大臣】
 まだ最終的な事実確認をこれから、早急に進めている段階ですので、そういったものの推移を見ながら、当然法務行政の在り方という観点からも、我々もまたしっかりと考えを詰めなければいけないという思いでおります。
 
【記者】
 先ほどの最後に、柿沢副大臣に対して政治家としての説明責任を果たすように、というお話を大臣からされたということだったんですけれども、それに対して、副大臣のほうが、今後国民に対してあるいは報道に対して、説明の場を設けるですとか、そういったお話は大臣にはあったのでしょうか。
 
【大臣】
 具体的にはその時点では、具体的にこうしますという応答はなかったですね。ただ、私のお話しした趣旨に対しては分かりましたと。そのようにしますと。そういう趣旨のやり取りはありました。
(以上)