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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和5年11月20日(月)

 今朝の閣議ですが、法務省案件はありませんでした。
 続いて、私から、2点御報告させていただきたいと思います。
 1点目は、先週金曜日(17日)でありますけれども、(在日)オーストラリア大使館のヘイハースト大使がお越しくださり、会談をしました。
 オーストラリア大使とは、両国は価値を共有する特別な戦略的パートナーであるということを共通の認識として確認し、また、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を実現し、法の支配に基づく国際秩序を維持・強化する上で、両国の法務・司法分野における協力は極めて重要であるとの認識も共有することができました。このFOIPにとって、オーストラリアは一つの軸ですよね。日本にとってもFOIPにとっても非常に重要な存在であります。そういう点をお互いに確認し合いながら、これから具体的な協力関係をまた深めていきましょうという話合いをさせていただきました。
 2点目は、キルギスとのMOCの交換であります。
 今、キルギスの大統領が訪日中でありますけれども、本日の夕刻、官邸において、キルギス法務大臣との間で、キルギス法務省と我が国法務省との間の包括的な協力のためのMOCを交換する予定です。
 それに先立って、やはり先週の金曜日(17日)には、バエトフ法務大臣に法務省にお越しいただきまして、意思疎通を図ることができました。発展途上ですけれども大変勢いのある、また非常に色々なことに熱心に取り組んでいる、そういう様子をうかがい知ることができました。法務省ができることは、色々なお手伝いを全力でさせていただきますというお話をしました。
 キルギスもオーストラリアと同じで、中央アジアにおいて非常に地政学的に重要な位置を占めているわけであります。こちら側(キルギス)がユーラシア大陸、こちら(オーストラリア)は太平洋の話ですけれども、たまたま同じ日に両国の、(駐日オーストラリア)大使、(キルギス法務)大臣とお会いすることができました。中央アジアの地政学的な重要性に鑑みて、そしてキルギスは法の支配・基本的人権の尊重といった価値を我が国と共有する友好的なパートナーでありますので、そこを深めていきたいというふうに思っております。
 今回のMOCの交換を契機として、法務・司法分野での相互理解と協力が更に深化することを期待しております。

「旧統一教会」の被害者救済に関する質疑について

【記者】
 「旧統一教会」の被害者救済についてお伺いします。法整備を検討する与党のプロジェクトチームが法テラスの拡充などの提言をまとめていますけれども、これについて大臣の所感をお聞かせください。
 
【大臣】
 御指摘そのものについては、与党のPTでありますし、野党も法案を検討中でありますので、法務大臣としてこうですというコメントは差し控えたいと思います。
 しかし、一般論として申し上げれば、法務省としては、法テラスを通じた支援、体制の拡充を図って、「旧統一教会」問題の被害の実効的救済に全力で取り組んでいます。また、それを更に強めていかなければならないというふうに思っています。
 法テラスの役割が非常に重要性を持ちつつあるという認識は、私もそのように感じておりまして、まだまだできることがあるかもしれません。
 これは与党・野党の御議論とは別次元、我々の行政を執行する立場から法テラスの体制の拡充などはしっかりと図っていきたいと思っております。
(以上)