本文へ
文字の大きさを変更する
標準に戻す
拡大する
色変更・音声読み上げ・ルビ振りを行うアクセシビリティツールを利用するかたはこちら
トップページ
サイトマップ
業務支障情報
ENGLISH
トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成25年 記者会見要旨 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成25年10月4日(金)

 今朝の閣議では,法務省案件は特にありませんでした。ただ,9月に台風で水害等がございましたが,それについて激甚災害指定に関する政令を閣議決定していただいたことは大変ありがたいと思っております。
 それから,私の方から申し上げたいことがございます。私が法務大臣に就任します時,安倍総理から「世界一安全な国,日本」をつくるため,刑務所出所者等の再犯防止や社会復帰支援を推進するよう指示を受け,現在,政府を挙げて再犯防止対策を進めているところです。このような中,内閣府において,本年8月22日から9月1日の間,世論調査に付随する「再犯防止対策に関する特別世論調査」を実施いたしました。調査結果を見ると,刑務所出所者等の再犯防止対策について,国民の皆さんの多くが,「住居と就労の確保による安定した生活基盤の構築が重要である。」,それから「企業や事業主は積極的に刑務所出所者等を雇用すべきである。」,そして「国や地方公共団体は刑務所出所者等を雇用する企業や事業主に対して物心両面の支援をすべきである。」というふうに考えておられ,現在法務省が進めている諸施策が基本的に支持されているということが分かりました。
 法務省としては,今回の調査結果を参考にいたしまして,刑務所出所者等に対する就労支援施策や協力雇用主の方々に対する物心両面にわたる支援策などの,より一層の充実を図ってまいりたいと思っております。それと同時に,広く国民の皆さんから刑務所出所者等の再犯防止や社会復帰支援に対する御理解,御協力を得る必要がございます。「社会を明るくする運動」などを通じた啓発・広報活動を更に推進していきたいと考えております。
 なお,これに関連しまして,10月12日に私が横浜市緑区に伺いまして,法務省としては第2回目の「車座ふるさとトーク」を実施することになりました。今回は,「地域社会における更生保護~学校と連携した非行防止の取組」をテーマに,犯罪や非行のない社会を築くために必要な地域と連携した取組やその課題について,学校関係者,それから横浜市緑区におられる「社会を明るくする運動」作文コンテストに入賞された生徒さん方などとの率直な情報交換や意見交換を行いたいと考えています。

再犯防止対策に関する質疑について

【記者】
 今の大臣の御発言にもありましたが,再犯防止に関する質問です。現在,法務省が行っている再犯防止に関する一連の施策を推進していくためには,国民一人ひとりにどのように周知し,理解してもらうかといったことも重要かと思います。法務省の広報戦略として,現在具体的に検討されているものがあれば教えてください。
【大臣】
 再犯防止を図るときに,考え方として,一度罪を犯した人というのは社会的に孤立していたり,社会との絆がないために生きる力が弱いというか,そういった方が極めて多いように思います。一方,社会的に孤立させないということがすぐにできるわけではありませんので,そういった方を長期にわたって見守っていく必要があります。日本には保護司制度という優れた制度があるわけですが,保護司といった民間協力者を始めとして,多くの国民,あるいは地域社会の理解と協力を得るということが,極めて大事だと思っております。
 法務省としては,法務行政に関する国民の理解と信頼を得るため,従来からホームページであるとか,あるいはユーチューブなども用いた活動も行ってきました。再犯防止対策についてもホームページや,それから最近は保護局でツイッターなどを始めまして,そういうものを使った広報,それから報道各社の皆様にも良く御理解いただけるように説明していこうということを心掛けております。また,先ほど地域社会の理解が必要だと申し上げましたけれども,私が法務大臣になりまして,第1回目は熊本で,それから今度,横浜の緑区で車座ふるさとトークを開くわけですが,こういうような機会を通じて,法務省が考えていることを地域の方々に十分お伝えして,再犯防止に関する施策を御理解いただくことが必要だと考えております。先日,人事で替わられましたけれども,盛山前法務大臣政務官が,神戸で保護司の方々に最近の法務省の考えている矯正・保護について講演をしたところ,極めて好評だったとのことで,そういうようなことをもっとやるといいのではないかということを言っておられました。そういったこともこれから更に力を入れていく必要があるなと思っております。

兵庫県明石市の嫡出子記載欄を削除した出生届書に関する質疑について

【記者】
 先頃,兵庫県の明石市で出生届書の様式で,嫡出子と非嫡出子の記載の必要がない様式を扱うということで発表があったようですが,その事に関して大臣の受け止めと,法務省としての対応で何か考えていることがあれば教えてください。
【大臣】
 今月の1日だったと思いますが,兵庫県の明石市長が嫡出子又は嫡出でない子の別の記載欄を削除した出生届書の様式を独自に用意されて,今後,この様式による出生届を受理するという発表をされたことは,私も承知しております。出生届書の様式というのは法務省令で定めているわけですが,市区町村が独自に出生届書の様式を定めるということは法律上許容されておりません。この届書の様式についてはいろいろ意見があるとは思うのですが,法令で定められたところに背く扱いを明石市が行おうとすることは私は極めて遺憾だと思っております。昨日,神戸地方法務局長において明石市長に対し,関係法令を遵守して,法務省令の定める出生届書の様式により適正に処理するよう指示したところです。
【記者】
 出生届の話に関連して,出生届書に嫡出子か非嫡出子かを記載することを義務付けている戸籍法第49条の規定についてですが,これについては見直す方向で検討されているのでしょうか。また,民法改正案に併せて戸籍法改正案も出すのでしょうか。
【大臣】
 今,そういう方向で進めていることは事実です。ただ,これはどちらかというと法律家の考え方かもしれませんが,法律で極めて重要なことは,要するにプロセスをきちんと踏んでいくということです。手順・段取りをきちんと踏んでいくということが大事です。特にこういう戸籍事務というようなことになりますと,全国の統一性とか,そういうものが極めて重要なことになってくると思います。手順・段取りについて,ある意味で本質が同じならばいいではないかという御議論がしばしばあります。例を挙げていいものかどうか分かりませんが,八ッ場ダムなども結局なぜ実現に至らなかったのかというと,手順・段取りを踏んでいないからです。どっちの結論が良いのかといったことは別ですよ。私は法律家出身として,やはり手順・段取りをきちんと踏むということがこういうような問題には不可欠であると思っております。
【記者】
 先ほど,明石市長に対して神戸地方法務局長において指示をされたということですが,明石市長から返事はあったのでしょうか。
【大臣】
 ございません。

京都出張に関する質疑について

【記者】
 先週末,大臣は京都に出張されて刑務所であるとか更生保護施設を視察されましたが,その際にお感じになったことが何かあればお願いします。
 また,関連して京都刑務所に関して,京都市長が移転を求める意向を示しているのですけれども,建設当時と周辺の状況が変わってしまったということが背景にあるようですが,こういった問題は他の所でも起こり得ると思います。こういったことをどのように考えておられますでしょうか。
【大臣】
 まず,この間の京都で法務省関連施設の視察をした感想ですけれども,刑務所や法務局などの法務省の施設はもちろんですが,やはり民間の更生保護施設の視察ですとか保護司の方々とお会いして感じるのは,皆さん非常に使命感を持って取り組んでいただいているということです。皆さん使命感を持って取り組んでいただいているのですが,常にスムーズに事が運んでいくというよりも,むしろ逆なわけです。やはり成功事例もあるけれども,大変な御苦労を重ねておられる例も多い。しかし,そういう困難な中で非常に使命感を持ってやっていただいていることに感銘を受けました。それともう1つ感じましたことは,先ほども少し申し上げましたけれども,再犯防止をきちんとやっていくためには,社会的に孤立しているとか,生き方が必ずしも上手でない方々が多いという現状に対して,やはり絆というか,寄り添いというか,そういうものがなければなりません。もちろんそれだけでうまくいくわけではないんですね。つまり,先ほどの世論調査の結果でも出ておりますが,どうやったら職を確保できるのかとか,そういったことを具体的に考えていかなければならないなと。平凡でありますけれどもそういうこと,それから地域の理解が重要だなと改めて感じたところです。
 それから2番目の京都市が京都刑務所の移転を求めたいとしていることにつきまして,まだ正式にお話を承ったわけではありませんけれども,そういう感じを持っておられるということは私も承知しております。今おっしゃったように,元々,京都刑務所の周りには,いわばほとんど何もないと言うと変な表現ですけれど,そういった環境だったのが,だんだん周辺の開発が進んできて,道路体系等も非常に便利になってきたということがそういうお考えの背景にあるものと思います。しかし他方で,あの刑務所は私が国会議員に当選したばかりの頃に視察した時とは趣を一変しておりまして,法務省の持っている矯正施設の中でもある意味では一番新しい部類に属するものの1つなんですね。そういたしますと,100年以上が経過して耐震性に問題があるというような場合ならいざ知らず,今の施設の有効活用という観点から考えましても,なかなか簡単なお話ではないなと思っております。現段階ではそれぐらいのことしか申し上げられません。
(以上)
ページトップへ