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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成25年 記者会見要旨 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成25年12月3日(火)

 今朝は早朝から閣議がございましたが,特段,法務省案件はありませんでした。それから,私から2つ申し上げたいことがございます。
 1つ目は,今般,刑務所出所者等を雇用していただいている事業主の方々への支援策として,来年度に行う法務省発注工事の総合評価落札方式のうち,地域密着工事型において,こういった事業主の方々に対し,その雇用実績に応じたポイント加算を行うという優遇措置を導入することとしました。今,法務省においては,刑務所出所者等の再犯防止対策を推進しているところですが,その対策を実効性あるものとしていくためには,日頃から刑務所出所者等の就労支援に御尽力いただいている事業主の方々の存在が欠かせません。これは申し上げるまでもないことでございます。これまでに,車座ふるさとトークなどの機会を通じて事業主の方々とお会いするたびに,その篤志家的な熱い思いに私も心を打たれることが非常に多かったわけです。そういった高い志に報いるためにも,何とか事業主の方々への支援策を充実させていきたいと考えてきたところです。また,近年,地方公共団体におかれましても,公共工事等の競争入札において,刑務所出所者等を雇用してくださる事業主の方々への優遇措置を導入するところが広がりつつございます。そこで,当省の関係する局部課に検討を指示していたわけですが,今回,こうした取組を公表させていただくことになりました。法務省としては,今回の取組の趣旨について周知徹底することにより,刑務所出所者等の就職機会が拡大していくとともに,刑務所出所者等を雇用してくださる事業主の方々への社会的評価も高まることを期待いたしまして,刑務所出所者等の就労支援に対する機運が更に高まっていくことを期待しているところです。
 2つ目に,ディズニー映画「プレーンズ」と提携した自動化ゲートの利用促進のためのポスターを作りました。これから年末・年始にかけては,海外旅行にお出掛けになられる方が増加する時期になります。入国管理局では,空港の出入国審査場が混雑している場合でも,スムーズかつスピーディーに出入国の手続を行うことができるようにしようということで,成田空港,羽田空港,中部空港及び関西空港の各出入国審査場に自動的に出入国審査手続を行うことができるシステム「自動化ゲート」を設置しています。私も今年の6月に羽田空港を視察した時に,自動化ゲートの利用者登録を行いまして実際に利用しましたが,スムーズに通過することができて,自動化ゲートは迅速かつ円滑な出入国手続を実現する有効な方策の一つであると実感しているところです。今回,法務省では,この自動化ゲートの周知をしたいということで,ウォルト・ディズニー・ジャパンと協力しまして,映画「プレーンズ」と提携した自動化ゲートの利用促進のためのポスターを作りました。このポスターは全国の空港の出入国審査場や地方入国管理局,市区町村の窓口等に掲示されています。法務省としては,この自動化ゲートを多くの方に利用いただけるよう引き続き広報を行い,政府の重要政策である観光立国の実現に資する出入国手続の円滑化に向けて,更に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

ケネディ駐日米国大使による大臣への表敬訪問に関する質疑について

【記者】
 昨日,ケネディ駐日米国大使の表敬訪問を受けられましたが,会談されての御感想をお聞かせください。
【大臣】
 昨日の午後5時にケネディ大使の表敬をお受けしたところです。冒頭,私からは,ケネディ大使の御就任について歓迎の言葉を申し上げました。特に,私どもの世代は,御父上のジョン・F・ケネディ大統領の時代で,ちょうど私が中学生から高校生の時代に当たりまして,ケネディ大統領の就任演説等を教材として勉強した記憶もございます。そういうことがございまして,極めて強い印象を持っているというようなことを申し上げました。ケネディ大使からは,日米は法の支配等について共通の価値観を有しているということ,それから今度,12月5日に駐日米国大使主催の「人権デーを称えるレセプション」がございまして,そのお招きに対して出席させていただくと返事をしておりますが,それについてのお礼がございました。また,私からは,3月11日の東日本大震災が起こりました後,いわゆる「トモダチ作戦」等,アメリカから大変手厚い支援をいただいておりますし,前任のルース大使も熱心に取り組んでいただいた上に,ケネディ大使も着任早々被災地を訪れて,子供たちを慰問していただいたことに御礼を申し上げたところです。そして,ケネディ大使は,人権等について共通の価値観を持っているということをおっしゃいまして,人権問題等への取組には極めて強い意欲を持っておられると拝見いたしました。私からは,日本は明治以降,特に法の分野では,フランス,ドイツの影響を強く受けてきましたが,1945年以降はアメリカの影響を相当受けてきたということ,特に憲法,そして憲法裁判の在り方については,違憲立法審査権の運用の仕方,また,人権問題に関する憲法規定をどのような枠組みとしていくかということに非常に強い影響を受けてきているということ,日米間の司法関係の協力も非常にうまくいっているということ,引き続きこういったことをケネディ大使の御支援も得て続けていきたいということを申し上げました。それから,開発途上国に対する法制度整備支援というものは,法の支配を作っていく上で極めて大きな意義があると思っているということも申し上げて,そういうことをアメリカと一緒に協力してやっていきたいということを申し上げました。また,前任のルース大使からは,ハーグ条約加盟に向けた関連作業を早くやってくれという話がありましたが,この間の国会でハーグ条約関連法が成立してほっとしているということも申し上げました。あとは再犯防止の取組や,先ほど少し申し上げましたが,人権問題等への対応については,ケネディ大使は大変熱意を持っておられるなという感じを受けまして,今後ともこういう分野でもいろいろ御協力したいという話をいたしました。

法務省における保護観察対象者の雇用に関する質疑について

【記者】
 今年5月から保護局で臨時雇用していた保護観察中の少年が,11月中に任期を終えたと思います。その後,この少年の正規の就職が実現したのかどうか,また新たな保護観察対象者の採用予定があるのかお聞かせください。
【大臣】
 今おっしゃった少年ですが,今年の5月に非常勤職員として法務省で採用して,11月に半年の雇用期間が満了したわけです。非常にまじめに,熱心に業務に取り組んでもらったと聞いております。仕事内容は,パソコンへのデータ入力,文書の整理,会議資料の準備,電話受付といった業務でした。正規の採用が実現したのかということですが,まだそういうところまではいっていません。しかし,本人は雇用期間中に自動車運転免許を取得して,それも雇用に向けての1つの準備ですが,引き続き本人が希望する職種への就労に向けて,保護観察所で就労支援をしながら,今,就職活動に取り組んでいると聞いております。それから,今後の新たな保護観察対象少年の採用については,年明け以降の実施に向けて準備をしているところです。

特定秘密保護法案に関する質疑について

【記者】
 今,参議院で審議がされている特定秘密保護法案の関連で,石破自民党幹事長が,特定秘密保護法案に関するデモをテロ行為と同一視しているかのように見られるような記載をブログで行い,それを訂正するというようなことがありましたが,この件についての大臣の受け止めをお願いします。
【大臣】
 新聞の見出しでそのようなことがあるらしいということは承知しておりますが,実は中身をあまり深く読んでいませんのでコメントするだけの事実関係を把握しておりません。ただ,1つ申し上げますと,デモもいろいろなデモがあるだろうと思います。私の若い頃はデモも相当激しいデモがございまして,単に大音量でやる以上のデモがたくさんございました。デモというのか分かりませんが,ゲバ棒や鉄パイプ,火炎瓶が出てくるというようなこともしばしばありまして,私はそれをテロだと定義するつもりはありませんが,デモにもいろいろな態様のものがあることは事実です。
【記者】
 この会見でも何度か出ていると思うのですが,80年代にスパイ防止法案が審議された時に,大臣を始め12人の自民党の議員の方から反対の意見書が提出されました。今回,特定秘密保護法案に関しては,村上議員は採決の際に退席されましたけれども,それ以外は慎重論であるとか反対論というのは党内で広がっていないのですが,この違いはどういったことが背景にあるとお感じになっておられますでしょうか。
【大臣】
 あの時反対をした方々のお考えもいろいろだったと思います。概ね一致したわけですが,最後まではそれぞれの方がどういう御議論をされて今どういう見解を持っているのか,私はよく承知しておりません。ただ,当時のことを思い出しますと,1つは,これもこの会見で時々申し上げていることですが,民主主義国家としては,情報というものは公開されるのが原則であろうということです。しかし,国家の運営,あるいは国民の安心・安全ということを考えると,全てが公開できるわけではないだろうと,秘密に属することもやはりあり得るのではないかと思います。議論される方には,秘密そのものを認めるべきではないというお考えの方もいるかもしれませんが,私どもは,やはり秘密というものを全く不必要というわけにはいかないだろうという考えに立っておりました。そして,秘密を含んだ制度をどう作っていくかということになりますと,やはり情報公開制度のようなものがきちんとなければいけません。そういうものがない中で,秘密の指定ということだけが先行していくのは誤っているのではないだろうかと思います。それから,秘密を指定する場合においても,構成要件の明確性というか,そういうものが必要であろうと,そういうことを当時考えていたわけであります。そして,今との違いはどうかということでありますが,1つは,当時は情報公開法というものがありませんでした。また,公文書管理法というようなものもなかったわけです。もちろん,今のこの2つの制度が十分なものなのかどうか,いろいろ御意見はあるだろうと私も思いますが,こういう制度が制度としてあって,これらは情報公開を前提としている制度だと私は理解しております。これらがあるとないとでは大きな違いがあると思います。それから,私も議論を拝見しておりまして,反対論もいろいろなパターンがあるように思います。1つは,何としてもこれを潰そうという反対論はそれは当然あるだろうと思います。それからもう1つ,いろいろなことが言われていると何となく不安感に駆られて,やや疑心暗鬼になっておられるような反対論もあるように思います。この法案は森大臣が所管ですが,捜査などに関しては法務大臣が関与するところですから,そういう点から見ましても,それなりの手当はされているというふうに思っております。先ほどの構成要件の明確性という観点から申し上げても,情報公開制度や公文書管理法というものが存在する中での構成要件のしばりと,存在しないときにどういうしばりを与えるかというものもこれはまた違ってきます。そういうようなことが議論の背景にあるのではないかと思っております。
【記者】
 京都新聞で地元議員の全員にアンケートを採りましたところ,法案の内容について自民党議員からも,一部これは修正した方がいいのではないかなどの懸念が相次ぎました。しかし,実際には今回の党内議論に関してはあまりそういった声が大きく広がらなかったと思うのですけれども,自民党議員の気質というか,そこら辺の変化というものをお感じになられますか。
【大臣】
 気質の変化というより,今申し上げたようなことがやはり昔との違いではないでしょうか。
【記者】
 関連して特定秘密保護法案ですけれども,今週6日まで残り会期が1週間を切っていまして,その中で特に野党側からはもう少し慎重な審議が必要なのではないかというような声が出ています。残りあと本当にわずかとなりましたけれども,大臣は今国会中の採決に向けて議論は尽くされているというお考えでしょうか。
【大臣】
 私は政府の一員であり,これは政府提案の法律です。政府提案のものは慎重審議の上,速やかに御可決あらんことをと趣旨説明で申し上げる。私はそういうことだと思います。後は国会でお決めになることですけれども,審議時間だけ見ますと,相当積み重なっているということは間違いないだろうと思います。
(以上)
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