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トップページ > 広報・報道・大臣会見 > 大臣会見等 > 記者会見要旨 > 平成26年 記者会見要旨 > 法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成26年1月10日(金)

 今朝は閣議がございましたが,当省案件は特にございませんでした。
 私から一つ申し上げたいことがございます。今月7日,横浜地検川崎支部から逃走した被疑者が,昨日,逮捕されました。逮捕中の被疑者が検察庁の施設内から逃走したことは,誠に遺憾でございまして,近隣住民の皆様,あるいは国民の皆様に多大な御迷惑と御心配をお掛けしたことを心からおわび申し上げたいと思っております。再びこういうことが起きることがないよう,原因を究明の上,再発防止に全力を挙げて取り組んでまいります。

横浜地検川崎支部における被疑者逃走事件に関する質疑について

【記者】
 ようやく被疑者の身柄も確保されて,まずは良かったと思っておりますが,それに関しまして,大臣は今回の逃走事件の発生の原因がどこら辺にあるとお考えでしょうか。接見室のない庁舎が少なくないということもあるでしょうし,そもそも取調室が弁護士と被疑者の接見用に代用されていたという運営面の問題もあるかと思います。その辺はいかがでしょうかということと,再発防止について,早急に何らかの手を打たれたのかということについてお聞かせください。
【大臣】
 今回の逃走事件発生の原因究明につきましては,これは法務省だけでなく警察庁とも力を合わせなければなりません。今後,検察当局におきまして,まず警察と協力して,逃走の経緯等も含めた調査をきちんと進めていくものと思いますし,いかなければなりません。当面の再発防止策としては,最高検で昨日,各庁に対して,逮捕・勾留中の被疑者と弁護人等が接見室以外の部屋を使用して接見を行う場合,今回の事例が正にそうですが,その監視体制の強化,それから接見を実施する部屋の施錠等の逃走防止のための措置等,これに厳密な検討を加えて,被疑者の逃走などの再発防止策につき,特段の配慮をするようにという指示を出しております。そして,横浜地検では,接見室以外の部屋を利用して接見を行う場合,配備人員の増員等による監視体制の強化,それから接見中に不測の事態が生じた場合における連絡体制の策定,こういうものに直ちに取り組んでいるということです。また,今回の事態の発生を受けまして,横浜地検川崎支部に接見室を速やかに整備するということで,今後においては身柄の戒護等に万全を期するための所要の施設の整備に努めていかなくてはならないと考えております。
【記者】
 関連しまして,接見室の整備に関してなのですけれども,今の全国の地検の支部などで,どの程度接見室がないところがあるのでしょうか。また,川崎支部には速やかに整備するということでしたが,その他の支部にも順次整備していくのかどうか,その辺りはどうでしょうか。
【大臣】
 接見室の整備状況は,昨年の4月1日現在で,地検の本庁は50庁ございますけれども,これは全50庁に整備が済んでいます。問題は支部でございますが,地検の支部は全203庁あります。そのうち59庁には整備ができているけれども,他はできていないという状況です。横浜地検で申しますと,地検支部は四つございます。川崎支部については接見室がありません。横須賀支部,小田原支部については整備済みです。それから,相模原支部については今整備を計画して取り組んでいる最中であるとのことです。こういうことですが,川崎支部においても先ほど申し上げたように,早速そういう設置をするように動き出すということです。そして,他の庁においてもできるだけ速やかに整備を進めなければいけません。私がまだ駆け出しで弁護士をやっていた頃は,検察庁での接見については,「設備がないから警察の設備のある所でやってください。」というようなこともありましたが,平成17年に最高裁判決が出まして,やはり弁護人になる方の接見をきちんとしなければならないという判決が出まして,それ以来,検察庁にも接見室を整備をしつつあったのですが,若干そこが遅れているということが今回の一つの原因にもなっていると思います。したがいまして,できるだけ速やかに整備を進めていくということで取り組みたいと思っております。

矯正医療の在り方に関する質疑について

【記者】
 矯正医官の不足についてですが,刑務所に入って人工透析の治療を受けられないことを理由に刑の執行がされていない有罪確定者が130人以上いるという現状があります。先般まで有識者検討会議が医者不足の解消策を話し合ってきましたけれども,待機者が130人もいるという状況は,国民や被害者側から見ると,刑の執行の不平等感があるとの指摘もあると思いますけれども,それについての大臣のお考えをお聞かせください。
【大臣】
 今お話がありましたように,まず実情から申しますと,人工透析に関しては全国の刑務所に50台の人工透析機器を整備しておりまして,現在,腎臓疾患者37名に対して人工透析治療を行っているわけです。しかし,報道もされましたとおり,人工透析に対応できる矯正医官が足りておりません。人工透析機器は50台ありますが,医官の不足から全部を活用できるということになっておらず,その他,人工透析に限らず医療設備が必ずしも十分に配置できていないというような問題などから,その執行が困難になっている事例がございます。また,刑務所内で治療を行うことが困難な場合には,近隣の医療機関に受刑者を移送して,そこで治療を受けさせているわけですが,これをするにしても,移送する先の医療機関を確保しなければなりません。それは必ずしも常にスムーズに確保できるとは限らないという問題,あるいは移送する職員が必ずしも十分ではないといったような問題も抱えているのが現状です。先日も記者会見で「法務行政における優先課題は何か」という御質問を受けた時に,「矯正医療」ということを申し上げたわけでございますが,医師不足を始め,多くの解決すべき課題がございまして,申し上げましたとおり最優先課題と考えております。そこで,御指摘の有識者検討会でその解決策を御議論いただいてきたところでして,近くその報告を頂く予定です。その報告書,頂いた提言を踏まえまして,今後,法整備を含めて必要な見直しを行っていく,これは早急に努めたいと思っております。矯正医療の基盤整備をしっかりとすることが今の最優先課題ではないかと考えております。

裁判員制度に関する質疑について

【記者】
 昨日,オウム真理教の平田信の裁判員選任手続がありました。その選任手続への出席率が15パーセントと低調だったのですが,その理由の一つに,2か月ぐらい審理が続くということで,比較的長めの審理であることが影響したのではないかと見られています。年末から始まった法制審議会で,超長期審理を要する事件については裁判員裁判の対象から外そうという話合いがされている中で,2か月ぐらいの審理でこの出席率だとちょっと低すぎるのではないかという印象を受けましたが,大臣はどのようにお感じになられましたか。
【大臣】
 正直申し上げるとなかなかコメントが難しいです。審理が非常に長期にわたるものには,裁判員の負担ということなど,いろいろ考えなくてはいけないという議論はしていただいておりますが,2か月という期間については直接それを視野に入れているわけではないだろうと思います。それから,私も全てを把握しているわけではありませんが,2か月ぐらいの案件というのは他にもしばしば有り得るのだろうと思います。ですから,そういう案件にどのように裁判員に手を挙げていただけるかということは,よく研究しなければいけないなと思っております。

その他の質疑について

【記者】
 都知事選についてお伺いします。自民党の東京都連が今日の午前中に舛添氏を支援する方針を確認しました。舛添氏については,大臣が総裁時代に除名した経緯がありますけれども,自民党として支援することに対して認められるのかということと,細川元首相が小泉元首相と連携しての出馬を模索しているようですが,この動きについてはどのように御覧になっていますでしょうか。
【大臣】
 東京都連において今まで検討を進めてこられたわけですが,東京都連としては舛添氏でいきたいということを固められたようです。党本部に御報告があるということでしょうが,党本部としてどうしていくかということは,今,石破幹事長,それから河村選挙対策委員長が直接の御担当です。石破幹事長や河村委員長が,今,一生懸命努力をしておられるということです。そういう御努力を見守りたいと思っております。
【記者】
 細川氏に関してはどうでしょうか。
【大臣】
 我が党としては,舛添氏ということで今検討しておりますので,やはり我が党が割れるようなことがあってはいけないのだろうと思います。それから,都知事選挙ですから,やはり東京都民のために何をしていくかという議論が私は一番必要なのだろうと思います。やはり選挙をする以上,勝つということが大事ですけれども,勝つためには誰でもいいというわけではないと思います。それぞれの方が都民のために,あるいは東京都のために,日本の首都でもございますから,何をしていくのかということを時には深く胸に手を当てて瞑想するということがなければいけないのではないかと思います。
【記者】
 社民党の吉田党首が今週水曜日の会見で,安倍政権に関して,キーマンとして谷垣大臣と岸田大臣を挙げています。「リベラルに近いので,安倍首相のブレーキ役を果たしてほしい。」という期待感を示しましたが,この発言についてどのように受け止められていますでしょうか。
【大臣】
 社民党の吉田党首から御覧になると,私の立ち位置がどうお見えになるのか,よく分かりません。私は,たまたま吉田党首と,生まれた年は違いますが,3月7日という誕生日は同じですので,波長が合うところがないとは申し上げませんが,私は閣内の一員でもございます。政権交代を経て,我々の教訓はやはり,「与党は最後はまとまるときはまとまらなければならない。」ということです。いろいろな課題がございますから,できるだけ幅広い意見をきちんと踏まえながら,内閣が方向を定めていけるように,私も閣内にいて努力はいたしたいと思っております。
(以上)
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