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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成26年8月15日(金)

 今朝は閣議がございましたが,法務省案件は特にありませんでした。

大臣の出張に関する質疑について

【記者】
 大臣は,先月の下旬から今月上旬にかけてイギリスとクロアチアを訪問され,両国の出入国管理や再犯防止の取組を視察されました。それに関連して,今,成田空港では顔認証による自動化ゲートの実証実験が行われておりますし,再犯防止の関連では,民間の投資家から資金を募る「ソーシャル・インパクト・ボンド」という手法が注目されてきていると思うのですけれども,国内での今後の実現可能性や現在の検討状況についてお聞かせください。
【大臣】
 7月26日から8月1日まで,クロアチアとイギリスを訪問してまいりました。今回の訪問では,両国の司法大臣を始め,私のカウンターパートの方々といろいろな意見交換をすることができました。また,クロアチアでは,大統領や国会議長とも会談をすることができまして,我が国と両国との友好的な関係についても確認することができました。それから,私の仕事の分野では,やはりそれぞれの国の取組というのはお互いに非常に参考になる部分があります。もちろんイギリスとは,いろいろな意味で従来から司法関係者あるいは法務関係者の交流も深かったわけですけれども,クロアチアとはこれまで必ずしもそういう関係が十分にあったわけではありませんでしたので,今後ともそういう関係を両国とも深めていこうというようなことを確認できたことが非常に良かったと思っています。それから,今回の訪問では両国の刑事施設を拝見し,再犯防止等の関係では,ソーシャルファームの在り方とか,あるいは入国審査の問題では,今,羽田と成田でも顔認証による自動化ゲートの実証実験をやっておりますけれども,そういう入国審査等の実状も見ることができました。
 まず,再犯防止の関係では,クロアチアでは受刑者の開放処遇とか,あるいは完全な開放ではなくても半開放処遇を実施しており,これはかなり体系的に取り組んでいました。日本ではあまり開放処遇・半開放処遇というのはなく,強いて言えば,交通事故等の関係などは割合ほかの刑務所とはちょっと雰囲気の違うところもあるようですが,クロアチアでは開放処遇・半開放処遇というものを積極的に取り入れている状況を伺うことができました。それから,イギリスでは「結果による支払」をキーワードとして,再犯防止のいろいろな取組を民間投資の対象とするいわゆる「ソーシャル・インパクト・ボンド」の実施状況,それから刑務所等の運用においても,日本でもPFIを使った刑務所というのがございまして,そういう一部の業務を民間の方の力を借りながらやっておりますが,日本では権力的な作用についてまで刑務所の民営化というのは余り考えていないところですけれども,イギリスでは民間による自由と柔軟性を備えた受刑者あるいは出所者等の対応をしていこうという状況などについて,いろいろ説明を伺うことができました。こういったことは我々も十分参考にしたいと思っています。ただし,国情もかなり違いますので,今の「ソーシャル・インパクト・ボンド」,再犯防止を民間投資の対象とするようなことは,果たして我が国でどこまでできるのかというのは,我々も頭を柔軟にしなければいけませんが,必ずしもすぐにそれでうまくいくというものでもないように思います。それぞれの国の,うまくいっている面やそうでない面などいろいろな問題があると思いますが,そういう取組を十分参考にして視野を広げ,緊密な情報交換を行っていく必要があるように思いました。
 それから,入国審査の関係では,クロアチアは観光立国というものに非常に力を入れており,最近はドゥブロヴニクなどに随分多くの日本人が行くようになったわけです。あの辺りは要するにアドリア海,ベニスやイタリアなどのいろいろなところを含めて,クルーズの本場みたいなところです。我々も11万トン級のクルーズ船の入国審査の状況を見せていただき,いろいろと参考になる点があったと思います。それから,顔認証の実施状況については,イギリスのヒースロー空港で拝見しました。出入国につきましては,特に2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて迅速な出入国審査を実施しなければいけませんので,非常に参考になりますし,我々が学ぶべきことは学んでいかなければいけないと思っています。それと同時に,迅速に入国していただくということも大事ですが,犯罪組織やテロ組織のようなものは水際で確実に止める必要があります。イギリスではロンドンオリンピックの際にどういう工夫をしたのかなど,他国の例も学ぶ必要がありますし,同時に,情報交換や国際連携が非常に大事なところでありますので,実務に当たっている方々と意見交換をして,それをきっかけに更に情報交換をやりやすくしていくという道筋ができたのではないかと思っています。

ヘイトスピーチに関する質疑について

【記者】
 ヘイトスピーチに関する法整備を議員立法で作ろうという動きが自民党の中でありますけれども,法務省としてこれをどのようにお考えでしょうか。
【大臣】
 これは2020年の東京オリンピック・パラリンピックを考えると,やはりこういうことが横行しているのは問題ではないかということで,東京都知事の舛添氏が総理に何とか手を打ってほしいと要請されたようです。それで,そういう指示が政調会長に下り,政務調査会で勉強会が開かれていると承知しています。当然,我々もそういう政務調査会の議論には全力を挙げて協力をしていかなければならないと思っています。1回目の勉強会の様子を伺いましても,どこに議論の焦点を当てていくのかというのは実はなかなか容易ではないというか,相当論点をきちんと整理する必要があると思います。ですから,前回は今の日本の取締法規の状況であるとか,その実際の運用の問題などが主な議論になったようですけれども,今後の方向性についてはもう少し議論を詰めないといけないのかもしれません。我々も十分情報を集めて協力をしたいと思います。

その他の質疑について

【記者】
 本日は69回目の終戦記念日を迎えました。このことに関する御所感と,これに関連して,本日午前中に一部の閣僚の方が靖国神社に参拝しております。谷垣大臣の参拝の御予定があるのかないのか,また,現役の閣僚がこの日に靖国神社を参拝することに関してのお考えをお聞かせください。
【大臣】
 私は昭和20年3月生まれでして,終戦より数か月早く生まれたわけですが,要するに戦後の日本の歩みはほとんど私の人生の歩みと符節を合しているわけです。ですから,今年で69回目の終戦記念日ということは,私も69歳だということになるわけですけれども,やはり日本の近代史にとって,いろいろな意味で極めて根本的な事件だったと思います。ただ,69年もたつと風化現象もあるのでしょう。喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉もございますが,やはりあのときの経験というのは繰り返し思い出す必要があると思います。私も今朝は,私の家の宗派で戦没者の供養がありましたので,それに参加をしてまいりました。靖国神社の参拝につきましては,これはそれぞれの閣僚が御自分のお考えで私人として行かれているのだろうと思います。それはそれぞれの御判断であるということではないでしょうか。
(以上)
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