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大臣就任に当たっての松島法務大臣訓示

平成26年9月4日(木)

 皆さん,初めまして。法務大臣を昨日拝命いたしました松島みどりでございます。昨日は官邸と法務省の記者クラブで2回記者会見を行いましたので,聞いていただいた方々もかなりいらっしゃるかと思いますが,繰り返しの部分も含めて,どういう思いで今大臣をさせていただくことになったか,お話をしたいと思っております。
 私は平成12年に衆議院に初当選して,途中で1回落ちて,今当選4回ですけれども,一回生,二回生,そして三回生の初め頃まで法務委員会に属しました。理事もさせていただいて,いろいろ与野党激突の法案で苦労したりもいたしました。
 この11年間,今に至るまで11年間の国会議員生活の中で非常に印象に残っている仕事が「犯罪被害者等基本法」,これを議員立法で作ったことです。いろいろな役所が自民党に集まって,党本部で,法務省からも,厚生労働省や国土交通省,いろいろな役所に来てもらって,警察庁にも来てもらって議論して,最初は特に法務省の抵抗が激しくて,随分といろいろ難しい問題がありました。でも,一たびこの方針を,これは政治がリードしていくということの代表として時々語るのですけれども,基本法の形で決めたと。大概,基本法は思いだけで終わってしまうことが多いのですけれども,これについては実に,本当に丁寧に作業を,法務省も,そして内閣府に部屋が設けられましたけれども,やっていただきました。他の役所に絡むことでは,事件などの現場で血しぶきが散って住んでいられなくなったということがあれば公営住宅にいち早く住めるように,これは私が部会で言って,国交省が各自治体に通達を出してすぐに決まったのですけれど,ここで言うと,刑事裁判への参加,そしてまた補償のお金の出し方,交通事故に比べて余りにも低いので何とか引き上げなければいけない犯罪被害給付金の問題といい,いろいろと進んできたと思います。私は,これが一番心に残っている仕事です。ポジションとしては,経済分野のことをたくさんやってきましたけれども,自分で達成感のある仕事として地元でも語っています。
 そうした中で,法律というのは,やはり人を幸せにするものでなければいけない。そしてまたそれだからこそ,法律に携わる人の仕事,責任,皆さんもそうだし,私もその立場にあって非常に重いのだと,そのように思っております。総理から指示されたことがいくつかありました。日本を世界で一番安全な国にする。私に言わせると,安全な国にすると言われても,既になっているのでそれを維持するということ。これも努力を重ねなければ維持できないと思います。そうした中で,皆さんに本当に一緒にやっていただきたい仕事,私自身も財政当局にも働きかけて一生懸命やっていきたいこと。その一つは入国管理です。観光立国日本。外国から2000万人のお客さんを呼ぼうとしている。昨年1000万人を突破したのです。私は観光担当の国交副大臣をやったり,免税店で売上を伸ばそうなんていう経済産業副大臣もやりました。でも,基本はお客さんに気持ちよくどんどん来てもらうことが大事である。その中で,今,日本人の出帰国については顔で認識するシステムの導入に向けて頑張っていただいておりますけれども,とても人が足りない。ここを何とか人手を増やすこと。既に概算要求でも定員要求がなされていると思いますけれども,これを一所懸命勝ち取っていきたい。その中で是非皆さんに,他のこともそうなのですけれども,野党も含めて,私が知っている限りでは与党,自民党や公明党の応援団の議員の方々に,それぞれの立場で,局長だけではなくて,課長やそれぞれの立場で「ここはこういうことで,こんなふうなところで困っているから応援してください。たくさん人を増やしたい。」というようなことを働きかけていってください。頭の中で分かっているつもりでも,直接言われたらなお一層の効果があります。
 同じことが保護観察分野でも言えます。昨日も記者会見で言ったのですが,全国の4万8000人の保護司の方々がおられて,私自身も頭が下がる思いをします。保護司を応援する議員連盟にも入っておりました。その中で一つずつ私たちも言って,皆さんに実現してもらったのが覚醒剤で刑務所から出てきた人に,専門的なプログラムを実施する。とは言いましても,相手がちゃんと実施しているかどうかの確認をしたり,住む所を見つけたり,職場を探したり,古い悪い暴力団仲間と付き合わないようする。そのために一人で一人を相手するのは大変だから,保護司の方を何人かのグループで何とかできるようにということを東京保護司会の会長さんに言われて皆さん方に話をつないだり,そんなこともしてまいりました。これも議員に応援団がたくさんいます。保護司の資格を持っていたり,経験があったりする人もいます。どうかそういう応援団をどんどん作っていただいて,やっぱりこれを実現していきたい。
 さらに,私は,かつて委員会の委員であったときに刑務所を見て回りました。府中刑務所や千葉刑務所など,もちろん黙々と働いている受刑者がいて,どんな思いをしているのかという想像もいたしましたけれども,それ以上に刑務官の方々がそこでずっと働くという大変さ,刑務所で一たびサイレンが鳴ったら飛んで行けるようにというチームを組んで,刑務所本体の割と近いところに宿舎がある。そこで仕事を何十年とやっていくことの苦労というもの。私は明日早速刑務所の作業の表彰制度があるようで,特殊な仕事として御苦労がある。さらに,尖閣諸島の警備では,私は海上保安庁を昔担当したこともありますけれども,海上保安庁だけではなくて,警察だけではなくて,法務省の職員も御苦労していただいている。この役所はいろいろな局があって,心は一つかもしれないけれどカラーが違う。理解し得ないことが,普段知らないことがあるかもしれない。「あぁこういう仕事をしている人もいるんだ」とどうかそれぞれが理解し合ってほしいと思います。私もこれから毎日というか日夜勉強だと思っています。法律の勉強もあるし,そしてまたできるだけ一つでも多くの出先へ参りまして,どういうことか実際をお聞きして,私で良ければ励ます役割をさせていただきたいと思っています。
 今朝の新聞などを見ていただいた方はお分かりいただいたと思うのですけれども,私は以前から自分の選挙の公約にまでしてきたことが一つあります。それは性犯罪に対する法定刑が甘い。具体的に申しますと,強姦致死傷,致死まで入れて致死傷でも懲役5年以上又は無期懲役までです。かたや強盗,物盗りは,強盗致傷でさえ懲役6年以上と,下が1年多いし,そして上は無期懲役までです。致死の場合,強盗致死だと,最初から死刑または無期懲役です。全然違う。私は随分おかしいではないかと,かつて委員会で噛みつきました。そうしたら,明治時代の方がもっと差があったということで,物の方が女より大事だったのだけれども,だんだんと差が縮まってきている。だけれどもバランスがあるから一挙に縮められないと答弁されたことがあります。正しいことは一挙にやればよいと私は思います。是非,検討ではなくて,私は一つだけ,これはこの役所で実現させたい。他のことは,皆さんが働きやすい環境を作っていくと同時に,これは是非お願いしてやっていただきたいなと思っております。
 特別な,特殊な役所だと思っています。所在地は「霞が関1の1の1」です。知っている人は余りいないけれど,これはすごいことだし,私は日本経済史が専攻でしたけれども,明治の日本は関税自主権の回復とともに治外法権の撤廃,これを開国以来,明治が始まる前から明治という時代をかけて戦い取った。法というのはそれだけ重い。その基本を占めているのはこの法務省だと思っています。総理からは「谷垣さんの後だからね」と3回言われました。かなりプレッシャーになりました。本当に私から見ると知識,人格,識見,本当に優れた前大臣の後を継がせていただくという非常にそういう意味ではしんどいことですけれども,司法試験を受けることなど考えたこともない,そういう人間,私が皆さんといろいろな議論をさせていただいて,やはり法律家だけの偏りではない法務行政,幸いなことに,葉梨康弘さんという非常に優秀な副大臣,そして自民党の法務部会長を熱心に務めていました大塚拓さんという二人が副大臣,政務官で就いてくることになりました。しっかりと務めていきたいと思います。
 その中で,二つ具体的に注文させてください。昨日の,せめて私の官邸での会見は今日ここにいらっしゃる方だけでなく,是非部下の方にもビデオか何かあると思いますので,各課あるいは隣近所の課で見てください。それを見ていただきたいと思うことが一つ。もう一つは,私自身は説明とか挨拶,私に例えば挨拶の文書を持ってきていただくとき及び説明のときには,数字その他が具体的に入っていないと,「全国各地で」などという語とか,「大きく増えています」などというのはとても私は認められないので,具体的な地名や数字で持ってきていただき,挨拶文は冒頭の「集まっていただきありがとう」とか,「皆さん,これからも元気で活躍してくれ」とかそういうことは私から申しますので,私が知らない事実を列挙をしてきていただければと思っております。
 是非皆さんと力を合わせて,この重要な官庁をもっともっと世間に理解してもらう。ちょっと守りが強い役所ではないかなと,堅い役所ではないかと思っておりますので,どうか皆さんのお力をお借りして,こんな重要な役割を担っているということを,そしてその中身を,他の公務員にも,一般の国民にも知ってもらうように発言してまいりたいと思っております。立たせたまま長いことすみません。では頑張ってまいりましょう。
(以上)
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