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法務大臣閣議後記者会見の概要

平成26年10月10日(金)

 今日の閣議では,法務省案件はございませんでした。
 こちらから皆様に御紹介して是非取り上げていただければと思っていることがあります。昨日も子どもさんが家で鎖で縛られていたということで,無事発見されて保護されたから良かったですけれども,やはり家庭内における虐待だとか,子どもに対する学校でのいじめ等がまだ続いている状況です。
 そこで,全国の法務局・地方法務局及び都道府県人権擁護委員連合会では,送信用封筒と便箋を一体化した「子どもの人権SOSミニレター」を全国の小学校・中学校及び特別支援学校の小学部・中学部の児童・生徒,約1,020万人に対して,これを学校を通じて配ることとし,いじめの被害に遭っているとか,虐待されているとか,困ったことや悩みごとなど,子どもをめぐる様々な人権問題の解決に当たっています。
 今日から11月までかけて,この「子どもの人権SOSミニレター」を配りますが,これは例えば悩みごとについて連絡してもらうのだったらどういう時間帯が良いかなども記載でき,また,自分の名前が外に分からないような形で,受取人が郵送料を払うという方法でのり付けして出してもらうことができます。
 実は,思った以上にと言うと言い方が悪いのですけれども,昨年の「子どもの人権SOSミニレター」の返信は1万9,774通です。つまり,ざっと500人に配ったら1通返ってきたという割合であり,これは非常に高いと私は思います。相談事としては,「いじめ」が6,738件と最も多く,これはもちろん学校の普通のクラスなどもあるし,部活などもあります。二番目は家庭内を中心とした「虐待」で459件,三番目が「体罰」で259件となっておりまして,小中学生全員にこれを配っているのですけれども,一番多いのが小学校5年生で3,189件。同じくらいの数字で二番目が小学校4年生で3,171件。小学校の3年生から6年生が多いことになります。
 それで,こういう手紙を出してもらったのを受け止めて,それにどういうことをするかと言いますと,もちろん法務省の職員も一緒にこれを読むのですけれど,それだけでは足りないので,全国の人権擁護委員,これは民間の方に委嘱している約1万4,000人いらっしゃいます,その方たちが返事を書いたり,返事を書くという比較的ゆったりした対応で良い場合はそうなのですけれども,そうではなくて非常時,今までの例で言いますと,家庭内で性的被害に遭っている中学生の女の子,お母さんが再婚した相手から性的な被害を受けているという相談であった場合,このときはもう即日解決しなければいけないということで,法務局から職員等が飛んで行って,そして学校,児童相談所,いろいろな所とお話をして,とりあえずは児童相談所で保護したという案件がございます。いじめの場合は,親も気付いている場合と親が気付いていない場合がありますけれども,いろいろ親とも連絡を取り合って,学校との信頼関係をもう一度回復してもらってどういうふうにすれば良いのかというようなことを,例えば小学校6年生の場合だったらそこで解決すると同時に,中学になったらそのいじめの対象者と別のクラスにしてくださいということを学校に申し出れば良いとかですね,そういうアドバイスなりをして,一定の効果を上げているということです。中には小学校の高学年のときに辛くて,4,5年たって振り返ってみた子どもが,人権擁護委員の方は自分の名前を書いて返事をしますから,「誰々さん。僕のこと覚えてますか。」,「あのとき,ああいうことで自分は救われた。」といったようなことを書いてくれる子もいたりして,人権擁護委員の方というのは,どういうことをしているのかなかなか分かりにくいのですけれども,一つはそういう小中学生の悩みに答えてくれているということです。
 それで,こういった取組が新聞やテレビで報道されましたら,「そういうものがうちの学校に来ていたかもしれない。」と,気付くことにもなるし,もちろん文部科学省に協力していただいて,全ての小中学校に配布されるように取り組んでいるところです。

リベンジポルノ対策法案に関する質疑について

【記者】
 昨日,自民党の政調の特命委員会で,リベンジポルノ対策法案(仮称)の骨子案が示されました。元恋人の猥褻な画像や動画など,嫌がらせ目的でインターネット上に公開するリベンジポルノの規制に関し,法務省としてどのように取り組むのか御見解をお聞かせください。

【大臣】
 多くの場合は被害者が女性なわけですけれども,人権やプライバシーの保護という観点から考えて非常に重要な課題であると思っております。
 これまで法務省も,自民党がまとめることについていろいろと協力はしてまいりましたけれども,これから議員立法を恐らく自民党が目指して各党と協議をされるとしたら,今回はまだ骨子ですけれども,法案を作るときその他含めて,いろいろな協力を惜しまずやっていきたいと思っています。
 なお,今朝,閣議の前に一つの会議がありまして,すべての女性が輝く社会づくりに向けた会議があったのですが,その中でも女性特有の犯罪の被害に遭わないようにということ,ストーカーの予防とか被害者の支援,そういう対策をパッケージで決定するということが出てまいりまして,やはり重要なテーマだと考えております。
 ストーカーは年々被害が増えて,昨年はストーカー事案のうち殺人及び殺人未遂が15件に上っております。もちろんストーカーの場合は,勝手に自分が「あの人が僕のこと好きなのか」と思い込んでいる場合もあれば,先ほど言ったようなリベンジポルノにあるように,かつて付き合ってて別れて,それで恨んでストーカーを行うなど,いろいろな事案もあるわけですけれども,いずれにしましても女性の犯罪被害を防ぐという意味でも,これは議員立法になることを期待しております。重要なことだと思っています。

その他の質疑について

【記者】
 昨日,議運の中で赤坂宿舎への入居に関しての指摘が野党から出ましたけれども,改めてなのですが事実関係と今後の対応について,また,宿舎をめぐる過去の発言等も一部報道に出ていますけれども,現在の認識をお聞かせください。

【大臣】
 所定の手続きを経て入居しているわけですけれども,私が住んでいる私自身のマンションというのは墨田区にあって,ここには小学生とか幼児・未就学児の子どもさんがかなり多く住んでいるんですね。それで,警備というのは私を警備してほしいという以上に,やはりその人たちに。法務大臣というのは,大臣になった途端からいろんな形の手紙とかメールとか,危機を感じるようなものがまいります。そうした中で,私は警護対象者ですけれども,周りがもし万一,何か肉体的に危険にさらされると困ると思って,議員だけが住んでいる議員宿舎というもの,これを願い出ました。それで,国会が9月29日からだったのですが,その少し前に入居が認められて9月25日から入居をしております。法務大臣の在任中は,この宿舎で生活,生活というか大体外で仕事をしておりますけれども,寝泊まりをすることにしております。もちろん地元の行事には出ますし,荷物を取りに帰るくらいのことは生じるとは思いますけれども,ポリスボックスも今日中には撤去していただけるものと聞いております。

【記者】
 今の問題に関連してなのですけれども,大臣がツイッターで2012年の4月に赤坂議員宿舎の家賃が低すぎるという指摘や,これほど職住接近で広いものは必要ないというふうに発言されたことについてはどのようにお考えでしょうか。

【大臣】
 確かにそのようなことを書いた記憶はございます。あのときはちょうど消費増税の時期でもあって,いろいろ慎重に臨まなければいけないという,そういう考えで書いたこともありますし,そして実際に私自身も大臣の在任中だけここに住むつもりでございまして,そういう特殊な状況の中で住むという意味で,それほどの矛盾は感じておりません。

【記者】
 今週は予算委員会等でいろいろな指摘がなされた一週間だったと思いますが,これからの法務委員会の審議に際してどのようなお気持ちで臨まれるか,心境をお聞かせください。

【大臣】
 今日,法務委員会で所信挨拶を述べることにしております。これからがいよいよ自分の仕事をきちんと進めていく,いろんな雑音で御迷惑を掛けたことは残念でございましたけれども,これから仕事をしっかりと進めて,9月3日に就任いたしましたときにいろいろ抱負を述べましたこと,それを着実に進めていくのがこれからの実体と考えております。

【記者】
 ノーベル平和賞が今夜発表になりまして,候補に日本の憲法9条が挙がっているわけなのですが,法務大臣としての御所見と,これが受賞した場合に今後の憲法改正に何か影響が出るかどうか,お考えがあればお聞かせください。

【大臣】
 今晩のことについては一つの予測に過ぎませんし,今回のノーベル賞も万歳と言えた人もそうでなかった方もいろいろございますので,それについてはコメントを差し控えたいと思っております。
 また,もしそうなった場合にどうかということについて,今の憲法をどうするかということは,主に国会で議論されていることでございますし,法務省の立場としてどうしていくということではないと思っております。

(以上)
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