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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和7年12月5日(金)

 本日は、最初に、農水省からお声掛けをいただきましたので、牛乳の宣伝をさせていただきたいと思います。(コップに入った牛乳を飲む。)とてもおいしくいただきましたが、例年、寒さが増すこの時期になると、牛乳の消費が落ちるということで11月、12月、1月、2月というのは大変低いのですが、牛乳はたんぱく質やカルシウムやビタミンなどの栄要素を含んでいる優れた食品です。消費者の皆様には、特に寒くなるこの時期に、牛乳の消費拡大の御協力をお願いしたいと思っています。
 残りの牛乳もいただきます。とても美味しくいただきましたので、是非とも宣伝方よろしくお願いします。
 いつもの記者会見に戻りますが、今朝の閣議においては、法務省請議案件として政令案が2件閣議決定されました。
 続いて、私から、人権啓発資料法務大臣表彰について申し上げたいと思います。
 12月4日から12月10日の1週間は、「第77回人権週間」です。
 この人権週間において合わせて行う「人権啓発資料法務大臣表彰」は、地方公共団体が作成した人権啓発資料の中から、人権思想の普及高揚と基本的人権の擁護に資する優れた作品を選出して、法務大臣が表彰するものです。
 今年度は、全国205の地方公共団体の約825点もの作品が寄せられ、この中で、岡山県瀬戸内市が作成した『ハンセン病問題啓発動画「記憶を受けつぐ旅~岡山県瀬戸内市・長島に残るハンセン病の歴史~」』という映像作品を最優秀作品として選出しました。
 そのほか、ポスター部門や出版物部門及び映像作品部門の各部門における優秀作品を1点ずつ選出しました。
 いずれの作品も創意工夫が凝らされ、見た人に強い印象を残すものとなっており、全ての人々の人権と尊厳が尊重される社会を作ろうという思いが込められた、非常に素晴らしい人権啓発資料です。
 これらの作品は、本日から法務省ホームページに掲載していますので、是非一度、御覧いただきたいと思います。
 報道機関の皆様には、人権擁護活動に係るこれらの取組について、周知・広報への御協力をお願い申し上げます。

改正保護司法が成立した意義と今後の対応に関する質疑について

【記者】
 改正保護司法が3日の参議院本会議で可決され、成立しました。この改正法が成立した意義と、改正法に沿って法務省としてどのように対応していくかお聞かせください。また、課題として指摘される保護司の経済的負担の軽減については、今後、どういった形で検討・対応していくのか、お考えがあればお聞かせください。
 
【大臣】
 本法律には、保護司活動に対する協力を地方公共団体の努力義務とすることなど、保護司の適任者確保や活動環境の整備のために大変大きな意義のある規定が盛り込まれています。
 本改正を通じて、保護司活動を社会全体で支えていく基盤ができたと考えています。
 また、保護司の経済的負担を軽減することは、大変重要な課題と認識しており、引き続き、その軽減に努めていきたいと考えています。
 法改正は新たなスタートであって、保護司の皆様の御意見も丁寧に伺いながら、改革や改善に取り組んでいきたいと考えています。
 そうして保護司制度が将来に受け継がれ、更生保護の取組が一層発展していくよう、努めていきたいと考えています。
 
【記者】
 先ほど保護司法の成立について、御所見を述べていただいたんですけど、衆院でも参院でも附帯決議が付いていました。例えば、報酬を出したらどうかというような附帯決議もあったと思います。今、完全ボランティアでやっていただいているので、報酬を出したらどうかというような附帯決議が衆院も参院も付いていたと思います。他にも附帯決議が付いていましたが、その附帯決議について、今後、法務省さんとしてはどのようにされていくかお聞かせください。
 
【大臣】
 そこは非常に大きな議論があるところだと思いますし、国会でも、相当質問が出たところです。
 難しい問題だと思いますが、昔ながらの人は、こういったようなことは善意に基づいてやっているんだということで、その善意が、間違いのないように伝わるには、無報酬の方がいいと言うことがあります。
 一方で、いろいろ経費も実際かかります。バス代、電車代、あるいはコピー代、それらについては最低限認めなくてはいけないのではないか、今の実費の基準というのも交通費等に限られていて、実際はいろんな経費がいるものですから、その2つの意見があります。
 だから今後の課題だと思いますが、引き続き検討していきたい。ただ、給与等に似通った制度になると、最低賃金というのが効いてくることもあるものですから、最低賃金以上でなければだめだとか、そういうことになると、そういうものをどう名づけるか、報酬といっていいのかどうかということもありますし、それらが課題だろうと思います。
 いずれにしても将来的な課題として残されていると思います。

閣僚の資産公開制度の意義等に関する質疑について

【記者】
 閣僚の資産公開制度について伺います。10月に新しい内閣が発足したことを受け、閣僚の資産が近く公開されると思われます。公職者としての清廉さや政治的中立性の確保といった観点から設けられた制度と思いますが、こうした制度の意義について大臣のお考えを教えてください。また、公開が予定される御自身や御家族の資産について、もし御所感があれば、そちらも併せてお尋ねします。
 
【大臣】
 資産公開制度は、公職にある者としての清廉さを明らかにすることによって、行政に対する国民の皆さんの信頼を確保するものであり、円滑な行政が成立するための大変大切な制度だと考えています。
 したがって、資産公開制度には、閣僚がその立場を利用するなどして、不透明な財産を作るようなことがないようにするという意義があるものと考えています。私自身の資産公開については、今回に限らず、今までも、ありのままの資産状況を報告させていただきました。今回も同様に報告させていただいたところです。

牛乳にまつわるエピソード等に関する質疑について

【記者】
 最初の冒頭の牛乳の関係でお伺いします。大臣、牛乳はお好きでしょうか。また、牛乳をどんなときに飲むかとか、牛乳と牛乳を飲みながら一緒に食べるものがあるかとか、何か牛乳にまつわるエピソードありましたら教えてください。
 
【大臣】
 牛乳を、私は大変飲んでおりまして、最近は日持ちがするものですから、パックを買って飲んでいます。牛乳のいいところは、あんまり甘くもなく、辛くもなく、大変いい最適な味がするなと思っていますし、何となく、前の晩に侵食性のある物を食べると、ちょっと胃が痛むので、そういう意味で、朝、一杯飲むと、大変和らげられるような感じがしますし、そういうふうに思って飲んでいます。
 
【記者】
 朝飲むとその胃もたれみたいなのが和らぐという、そういうことでしょうか。
 
【大臣】
 そうです。
(以上)