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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和7年12月26日(金)

 今朝の閣議において、法務省閣議請議案件として、4件閣議決定されました。
 続いて、私から、2件御報告があります。
 まず、本日の午後2時から、第75回“社会を明るくする運動”作文コンテストの表彰式を行います。
 このコンテストは、“社会を明るくする運動”への理解を深めていただくためのもので、本年で33回目を迎えます。
 約30万点に及ぶ作文が寄せられ、最優秀賞である法務大臣賞の受賞者は、小学生の部が、島根県の足立崇人さん、中学生の部が、愛媛県の藤田一花さんに決定しました。
 また、本年から、丸善雄松堂株式会社様及び株式会社丸善ジュンク堂書店様の御協力により、特別賞「丸善まなびのつながり賞」を新設しました。本賞は、特に積極的な取組を行う学校を表彰するものです。
 記念すべき1回目の特別賞受賞校は、小学校の部が、埼玉県の熊谷市立熊谷西小学校、中学校の部が、福井県の越前町立織田中学校に、決定しました。
 法務省としては、これらの作文や学校の取組に込められた想いを多くの方々に伝え、犯罪や非行のない、安心して暮らすことのできる社会づくりに一層尽力してまいります。
 報道機関の皆様におかれましても、更生保護の取組について、取材あるいは報道をお願いします。
 2件目ですが、法務省及び出入国在留管理庁では1月に、「ライフ・イン・ハーモニー推進月間」を実施します。
 これは、日本人と外国人との共生社会の実現には何が必要なのか、多くの方々に考えるきっかけを提供し、共生社会へ関心や理解を深めていただくことを目的に、毎年1月に実施している啓発月間です。
 その主な取組として、来年1月18日の日曜日、渋谷で、会場参加型のイベント「オール・トゥギャザー・フェスティバル」の開催、小中高校生等を対象に、共生社会の実現に向けた取組等を紹介する「出前講座」の実施、共生社会の実現に向けた積極的な情報発信などの取組を実施します。
 この「オール・トゥギャザー・フェスティバル」は、可能であれば、私も参加する予定です。
 日本人と外国人との秩序ある共生社会を実現するためには、多様性を尊重し、共に社会をつくっていくことの必要性や意義について理解を深めていただくことが重要です。
 報道機関の皆様におかれても、こうした趣旨を御理解いただき、「ライフ・イン・ハーモニー推進月間」の周知・広報に御協力をお願いします。

特定技能制度及び育成就労制度の受入れ見込数に関する質疑について

【記者】
 23日に開かれた特定技能と育成就労制度の分野別運用方針に関する有識者会議で、特定技能1号と育成就労における令和10年度までの受入れ見込数について計約123万人という案が示されました。受入れ見込数は「上限として運用するもの」とされていますが、各産業分野における人材確保の需要も踏まえて設定されています。大臣としては、人手不足を踏まえ両制度の受入れ見込数に達する程度の外国人労働者を受け入れることが望ましいとお考えなのか、数字は上限であって実際の受入れ数とは乖離がある状態で推移するのが望ましいとお考えなのか、受入れ見込数と実際の受入れの在り方について見解をお聞かせください。
 
【大臣】
 特定技能制度及び育成就労制度の受入れ見込数は、外国人の受入れが必要な各分野において、当該分野の産業需要に加え、日本人の雇用機会の喪失を防ぐ等の観点を考慮して設定したものです。
 その上で、当該受入れ見込数は受入れの上限として運用するものです。
 法務省としては、各分野において生産性向上や国内人材確保の取組を適切に行いながら、各分野の事情に応じて必要な範囲で外国人材の確保を進めていただくことが望ましいと考えており、制度を所管する立場から外国人材の受入れが適正に行われるように努めてまいりたいと考えています。
 
【記者】
 関連なんですけれども、維新の会との合意書で、外国人の量的マネジメントに言及があったと思うんですが、その量的マネジメントについて、既にですね、PTとか共生社会実現の有識者会議等で議論されていると思うんですけれども、総人口に占める外国人の比率10パーセントっていう数字とかですね、これまでの議論も踏まえて、この量的マネジメントの在り方について、改めて大臣のお考えをお聞かせ願えますでしょうか。
 
【大臣】
 現在、外国人との秩序ある共生社会推進担当大臣の小野田大臣と相談しながら、お尋ねの点も含めて、プロジェクトチームにおいて積極的な調査・検討を可能な限り進めているところです。
(以上)