検索

検索

×閉じる
平成29年 記者会見要旨  >  法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成29年6月27日(火)

 今朝の閣議においては,法務省案件として,主意書に対する答弁書が3件ありました。
 本年5月下旬以降,法務省の名称等を不正に使用した架空請求のはがきが出回っているとの情報が全国各地から法務省に多数寄せられ,今般,実際に被害が発生したとの情報を入手しました。これまで当省では,法務省ホームページや法務省公式ツイッターで注意を呼び掛けるとともに,消費者庁と警察庁に協力を要請し,同庁のホームページ等でも注意を呼び掛け被害の未然防止に努めてきたところです。また,一部の報道機関でも本件について取り上げていただいたところです。法務省としても,この種の犯罪被害が発生しないよう,今後とも積極的な情報発信等に努めてまいりたいと考えています。なお,本件については,現在,大臣官房秘書課広報室が担当しており,詳しくはそちらにお尋ねいただきたいと思います。

京都・大阪視察に関する質疑について

【記者】
 本日からの関西出張において,京都地方検察庁,性暴力救済センター・大阪SACHICO,大阪入国管理局関西空港支局が視察先となっていますが,視察の狙いについて教えてください。

【大臣】
 今回の出張において,京都地方検察庁,性暴力救済センター・大阪SACHICO,大阪入国管理局関西空港支局の各施設を視察する予定です。
 平成28年12月には,「再犯の防止等の推進に関する法律」が成立し,再犯防止推進計画の案を作成中であるなど,再犯防止に向けた取組は,政府として重要な課題となっています。これを踏まえ,京都地方検察庁においては,再犯防止に向けた入口支援の具体的な取組として,福祉・医療等の関係機関との連携状況などについて確認してまいりたいと考えています。また,大阪SACHICOでは,先般の国会における刑法改正審議において,性犯罪・性暴力被害者の心身の負担を軽減するという観点から,「ワンストップ支援センター」の重要性が重ねて指摘されたことを受け,病院拠点型として先駆的な取組をされている性暴力救済センター・大阪SACHICOを直接訪問し,その実情を更に理解してまいりたいと考えています。さらに,大阪入国管理局関西空港支局では,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控え,テロを未然に防止するための厳格な入国管理と円滑な入国審査を高度な次元で両立させることが求められている中,一件矛盾するような相反する目的を実現することは,非常に困難を伴うと聞いていることから,実際の現場を視察して,これらの取組を確認してまいりたいと考えています。

【記者】
 京都地方検察庁では,先般,成立した改正組織的犯罪処罰法や性犯罪厳罰化の改正刑法の運用についての直接説明や指示をすることは考えていますか。

【大臣】
 そういう目的を持って訪問する趣旨ではありませんので,京都地方検察庁でそういう話題がどういう形で出るか分かりませんが,今回,私から特段の指示をするというわけではありません。

法務省ツイッターに関する質疑について

【記者】
 先ほど法務省のツイッターでという話ありましたが,大臣はこれまで法務省のツイッターでツイートされたことはありますか。

【大臣】
 私は部下からこれを間違いなく見てほしいと言われたものを絶対に見ることをまず心掛けています。自らの関心でそれをすることはなかなかありません。

【記者】
 法務省のツイッターを見ると,半分くらいがリツイートになっているのですが,もう少し自ら発信されるというお考えはありますか。

【大臣】
 今回,法務省に多数寄せられた情報や実際に被害が発生した情報は非常に重要ですから,これをどう理解したらいいのか,今後とも十分関心を持って部下にも聞き,私どもが考えられることは考えていきたいと思っています。

所有者不明土地問題研究会に関する質疑について

【記者】
 昨日,法務省もオブザーバーとして参加した所有者不明土地問題研究会は,国土交通省が出している数字を基に,全国の土地所有者不明率が20.3パーセント,土地面積が約410万ヘクタールに上ると拡大推計して発表しました。この土地面積は九州の土地面積に相当するくらいの大きさということですが,大臣はこの数字をどのように受け止められますか。

【大臣】
 所有者不明土地問題研究会が中間整理を行ったと承知しています。中間整理において発表された所有者不明土地問題の全国的な実態は重要であると思いますので,その実態を踏まえながら,長期にわたって相続登記が未了となっている土地の解消を図るための方策など,この問題への対応の検討を加速化させていくことは重要であると考えています。

テロ等準備罪に関する質疑について

【記者】
 共謀罪についてお伺いします。前回の会見で,準備行為が処罰条件ではなく構成要件である点を裁判所にどのように示していくのかということについて,大臣は「最高裁判所を通じて行うことになろうかと思う。」とおっしゃいましたが,具体的に最高裁判所を通じてどう伝えていくのでしょうか。

【大臣】
 最高裁判所との連携・連絡は常に取っています。必要な情報や今回の制度改正の趣旨について,しっかりと伝えていくという思いを申し上げました。

【記者】
 大臣は「運用について最高裁判所を通じて重要な情報をしっかりと伝えていく。」ということですが,それは最高裁判所との協議の場を設けたり説明会を設けたりすることを考えていらっしゃるのでしょうか。

【大臣】
 こういう形で最高裁判所に情報を伝えていくということは具体的にはまだ聞いていません。今の段階で私からお答えすることは困難ですが,先ほど申し上げたとおり,必要な情報をしっかりと最高裁判所には伝えていくという基本的な方針の姿勢を御理解いただきたいと思います。

東京都議会選挙応援に関する質疑について

【記者】
 東京都議会選挙が告示され,昨日,総理も個人の演説会に出ています。大臣が所属する額賀派も東京都議会選挙の応援をかなりやっていると思うのですが,大臣御自身が応援に入る御予定はありますか。

【大臣】
 私は選挙の応援が大好きであり,その人の良いところや持ち味を言うのは,他の人には負けないくらいの気持ちを持っています。したがって,行きたい選挙は多々あります。私は選挙区が東北であり,東北だったらどこでも行こうと思っています。東京都議会選挙はもう始まっていますし,私に来てもらいたいという思いも伝わってはいるのですが,御承知のように東京出身の政治家もたくさんおり,また,得意だと御自身が思っている方もいらっしゃると思うので,そういう意味では,いつ具体的に要請が来るのかなという思いで待っています。

藤井四段29連勝に関する質疑について

【記者】
 将棋の藤井四段が史上初めて29連勝を果たしましたが,これについての大臣の所見をお聞かせください。

【大臣】
 私は小さい頃,将棋が好きだったのですが,特段の才能もなく今日に至っており,今は多くの趣味のうちの一つに過ぎません。一方で14歳という若い優秀な方がお出になったことは,非常に日本にとって頼もしいことだと感じます。オリンピックや世界選手権などスポーツの世界で可能性を十分発揮する選手,そういう可能性を秘めた将来プロになるような方々が多数出てくることに,若い人たちの無限の可能性を見せていただき,非常に価値のあることだと感じています。各界でそういう結果を多数出していただきたいと思っています。
(以上)