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平成29年 記者会見要旨  >  法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成29年8月15日(火)

 今朝の閣議において,法務省案件として,第14回国際連合犯罪防止刑事司法会議(コングレス)を京都で開催することについて了解されました。コングレスは,5年に一度開催される犯罪防止・刑事司法分野における国連最大の国際会議です。その日本開催に向け,私は,当時の法務大臣として,前回カタールで開催されたコングレスにビデオメッセージを送り,積極的に招致活動をさせていただきました。
 第14回コングレスの開催時期は,2020年4月を予定しています。会場は,京都市左京区の宝ヶ池にある国立京都国際会館で,緑に囲まれた伝統と格式のある施設です。我が国は,これまでアジア諸国に対する法制度整備支援や世界各国の刑事司法実務家を対象とした研修を実施するなど,法の支配の浸透に向けた地道な取組を続けてきました。こうしたソフトパワーとしての「司法外交」を今後も積極的に展開するとともに,コングレスにおいては,世界中から参加してくださった方々に我が国のたゆまぬ努力の結実としての国家の成熟や法の支配の浸透を体感していただきたいと考えています。また,国内的にも,安全・安心な社会の実現や再犯防止,そしてこれらを支える法遵守の文化についての国民的関心を高める機会としたいと考えています。そうした過程においては,国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)においてうたわれている「誰一人取り残さない」社会の視点も大切だと思います。
 今後,法務省としては,京都府・市や会場,そして関係省庁と連携し,準備をしっかり進めてまいるとともに,今後も,国際社会と協調して犯罪と戦う努力をしてまいります。

コングレス2020に関する質疑について

【記者】
 京都という日本にとってシンボリック的な都市でコングレスが行われる意味について,具体的にお伺いできますか。

【大臣】
 開催地の決定について,様々な要件が国連からも指定されており,その要件にかなう場所を公募し,各団体から応募いただいた中で,国連の担当者が視察に来られ,最終的に京都国際会議場で開催することが決定されました。結果として見ると,ちょうど50年前に我が国で初めてコングレスを開催した場所が京都市ですので,その意味では,また時代を隔てて50年後の今,このことをまた実現していくことは,結果として大変良かったと思っています。

終戦記念日に関する質疑について

【記者】
 本日,8月15日は終戦記念日ですが,大臣の御所感をお聞かせください。

【大臣】
 先の大戦で国のために尊い犠牲となられた方々の御霊に哀悼の誠を捧げます。私はこれまで毎年,哀悼の思いを捧げる気持ちで地元の戦没者追悼式典や県護国神社の万灯御霊祭に出席をさせていただいてまいりました。本日もそのような思いで全国戦没者追悼式に出席させていただき,二度とこのような惨禍を発生させてはならないことをお誓いしてまいりたいと思っています。戦後72年を経た今も戦争の惨禍を直接体験された方々が御高齢となりながらも声を必死に上げ続けておられます。生々しい音声,映像等の記録や記憶を通して,二度と戦争を起こさないことを誓うことが大切だと考えます。そして,戦争を体験された方々が少なくなる中で,戦争体験の記憶を風化させることなく,若い世代にきちんと伝えていく,受け継いでいくことが重要であると考えています。私自身,政治家として,また,閣僚の一人として,憲法に掲げる平和主義を守り,平和で安全・安心な社会を実現するために,全力でその責任を果たしてまいる覚悟です。

靖国参拝に関する質疑について

【記者】
 現在,大臣は靖国神社に行かれる御予定はありますか。

【大臣】
 現在,その予定は立てていません。

【記者】
 本日,靖国神社に行かれる予定はないということでしたが,明日以降も特に予定はなく,8月14日以前も行かれていないという理解でよろしいですか。
 
【大臣】
 そのとおりです。
(以上)