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平成29年 記者会見要旨  >  法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成29年8月29日(火)

 今朝の閣議において,法務省の案件はありませんでした。

8月30日,31日静岡・京都大臣視察に関する質疑について

【記者】
 大臣は,明日から静岡市の更生保護サポートセンターやコングレスの開催地に決まった国立京都国際会館などを視察されますが,視察の狙いと大臣就任後,最初の視察地にこれらを選んだ理由を教えてください。

【大臣】
 法務行政は,国民の生活基盤を支える重要な仕事です。法務本省だけではなく全国各地の法務官署において,約5万3千人の職員が担っています。社会情勢が大きく変化する中で,法務行政を適切に行うためには,各部局が縦割りに施策を行うのではなく,オール法務省として法務行政サービスを行っていくことが重要と考えており,その上で,地方において関係部署が適切に連携し,より効率的,効果的に取り組むことが必要と考えいます。そこで,現場の最前線で活躍する職員を鼓舞激励するとともに,現場目線で現場の実情をより良く把握し,現場が抱える問題に的確に対応していくために,いわゆる「キャラバン隊」を編成することにしました。このキャラバン隊で全国のできるだけ多くの現場,特にこれまで政務三役が視察をしたことのなかった地域,あるいは施設を含めて,積極的に視察を進めたいと考えております。まず,政務三役のそれぞれの地元において,事前の準備をした上で,より効率的,効果的な視察のパッケージを作るために,今回,静岡市を本格実施のための事前調査として視察場所としました。
 明日からの出張では,更生保護サポートセンター葵,静岡地方検察庁,静岡地方法務局,静岡少年鑑別所,更に国立京都国際会館において,視察や意見交換会を行います。京都においては,京都市長と京都府副知事とも面会をする予定です。現在,法務省において,刑事司法の入り口から出口までのあらゆる段階を通じた切れ目のない指導,支援の充実強化を始め,保護司をはじめとする民間協力者との連携の一層の強化を目指し,「再犯防止推進計画」の検討を進めているところです。更生保護サポートセンターや静岡地方検察庁にいては,再犯防止に向けた体制の現状,各機関の取組・連携状況を把握するとともに,現場職員の声を直接聞く予定です。また,人権問題に関する施策の検討については,法務省として極めて重要な課題であり,静岡地方法務局では,人権擁護委員の方々と意見交換を行い,人権擁護活動の具体的実施状況等について把握をする予定です。京都視察では,先般,2020年4月に控えます第14回のコングレスについて,京都で開催されることが閣議了解をされたところです。コングレスの開催については,我が国の国家としての成熟や法の支配の浸透を世界各国の参加者の皆さんに体感をしていただく絶好の機会であると考えています。そのためには開催地との連携が必要不可欠であり,京都市長と京都府副知事に協力体制の構築を,お願いしてまいりたいと考えています。また,より良い会議の進め方につきまして,会場であります京都国際会館と法務省との間で,協議をしっかりとできるよう,館長やスタッフにもお願いして,施設や警備体制についても自分の目でしっかりと確認をしたい考えています。

北朝鮮のミサイル発射に関する質疑について

【記者】
 今朝,北朝鮮が日本の上空を通過するミサイルを発射したということですが,官房長官も「これまでにない深刻かつ重大な脅威」というふうにおっしゃっています。法務省としても公安庁を所管されていて,NSC(国家安全保障会議)のメンバーでもありますが,公安庁を含めた法務省の対応と,今後,新たな対策等として検討しているものがあれば教えてください。

【大臣】
 今回のミサイル発射ですが,北朝鮮がこれまでも一連のミサイル発射を継続しているところであり,我が国を含む地域及び国際社会の平和と安全を損なう,安全保障上の極めて重大な挑発行為であると認識しています。更に国民の安全・安心という生活の基盤を揺るがす看過できないものと考えています。
 北朝鮮関連の情報ですが,公安調査庁から必要な報告を随時受け,その都度,適時適切に情報収集,あるいは関係機関との連携を深めるよう指示をしていますので,政府を挙げての取組ということで,法務省として万全の対応をしてたいと思っています。
(以上)