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平成29年 記者会見要旨  >  法務大臣閣議後記者会見の概要

法務大臣閣議後記者会見の概要

平成29年11月2日(木)

 今朝の閣議ですが,法務省案件はありませんでした。

第4次安倍内閣の下での抱負に関する質疑について

【記者】
 昨日,第4次安倍内閣が発足しました。総理は昨日の会見で「仕事人内閣」がまた新たに始動するとおっしゃっていましたが,第100代法務大臣として,安倍内閣の下で取り組みたいことや抱負をお聞かせください。

【大臣】
 昨日発足した第4次安倍内閣において法務大臣に再任されました。また,今回の就任により節目となる100代目の法務大臣に就任することになりました。改めて責任の重さを感じているところです。そして先の総選挙において国民の皆様から様々な声をいただきました。そうしたお声にしっかりと応えていくことが大変重要であると考えています。8月3日,内閣改造により再度法務大臣に就任した際にも申し上げたところですが,私は,法治国家である我が国において,憲法を始めとする法体系の下,法の支配を貫徹することが重要であると考えています。今後,法治国家としての基本的な土台を更に強固にしていきたいと考えています。そして,これを踏まえ,職務に当たっては,国民の目線に立つとともに,国連で採択された持続可能な開発目標,SDGsにおいてうたわれている「誰一人取り残さない」社会を実現するため,大平正芳先生が好まれた「着々寸進洋々万里」を心に刻んで一歩一歩,着実に職務を遂行してまいりたいと考えています。
 今般,安倍総理からは4点の指示を受けています。1点目は,国民に身近で頼りがいのある司法の実現に向けて,司法制度改革を推進すること。2点目は,差別や虐待のない社会の実現を目指し,個別法によるきめ細やかな人権救済を推進すること。3点目は,関係大臣と協力し,「世界一安全な国,日本」をつくるため,犯罪被害者の支援,刑務所等出所者の再犯防止や社会復帰支援,組織犯罪対策など,社会を明るくするための施策を総合的に推進すること。4点目は,我が国の領土・領海・領空の警備体制について,関係大臣と緊密に連携し,緊張感を持って,情報収集を行うとともに,事態に応じて我が国の法令に基づき適切に対処すること。以上4点の指示を受けています。いずれも国民生活にとって大変重要な課題であると認識しています。
 私は,8月3日の法務大臣就任以来,「世界一安全・安心な国,日本」の実現など法務行政の諸課題に真摯に向き合い,全力で取り組んでまいりました。今後も引き続き,法務行政の諸課題にしっかり取り組む覚悟です。特に2020年東京オリンピック・パラリンピックが近づく中,厳しい国際環境で日本が安心・安全であり続けるために待ったなしの課題にしっかりと取り組んでまいりたいと考えています。

世界経済フォーラムによる男女平等度ランキングに関する質疑について

【記者】
 男女格差の世界経済フォーラムの報告書が公表されています。日本は144か国中,114位という結果で,特に政治参加の分野では123位と非常に低い順位となっていますが,女性議員の一人としてこれについてどう感じるのか,またこういった男女格差解消のためには何が必要かを教えてください。

【大臣】
 世界経済フォーラムが毎年発表している,グローバルジェンダーギャップ指数GGIですが,この数値の順位が世界の中で低下していることについては,大変残念なことだと思います。その指標は特徴があり,4つの分野の指標のインデックスの中で取り分け順位が下がっている理由の大きな要素が政治分野の女性参画が大変厳しいということです。今回の選挙においても,候補者になること,そして候補者から皆さんに選んでいただくという大変大事な民主主義の基本である選挙で選ばれ,その結果として一人でも多くの女性議員がこの政治分野の中で活躍していただくことは大変重要と思っています。その意味でも,毎回の選挙戦は,まず候補者の擁立から始まり,投票に至るまでのプロセスの中で,女性の政治参加がしっかりと結果に出てくるようにしていくためにはどうしたらいいのかということは大変大きな課題になっています。もう一つ加えると,政治分野には国政レベルと地方レベルがあり,地方レベルにおいても必ずしも女性の活躍が進んでいるわけではないので,政治分野にチャレンジしていこうとする女性の皆さんがこの分野でチャレンジすることの意味や意義をしっかりと意識を持って,また理解していただきながら参加していただくことができるようにしていくことが,私どもこうした分野で活動する女性議員にとって大変重要なことと思います。自分自身がロールモデルの一人として,女性の政治参画に対しても役割を果たしているという自覚を持っていますので,そのことを皆さんに少しでもポジティブなイメージで理解していただいて,そして,大きなチャレンジをしていただくことができるように,そうしたつながりを更に国内でもまた国際的な中でも強めてまいりたいと思っています。これを著しく高めることについての様々な取組については海外でも非常に努力をしていますので,各党の中でも政府の中でも遅れている分野としての政治分野について推進していくための取組は,今の閣僚の中で野田聖子大臣とともに更に努力をしてまいりたいと思います。
(以上)