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シンポジウム「法整備支援へのいざない」を開催しました

シンポジウム「法整備支援へのいざない」の開催

法務総合研究所は,令和2年11月14日(土),公益財団法人国際民商事法センター,慶應義塾大学大学院法務研究科,名古屋大学大学院法学研究科・法政国際教育協力研究センターとの共催により,毎年恒例のシンポジウム「法整備支援へのいざない」を開催しました。
 このシンポジウムは,次世代の法整備支援の担い手となる若者を主な対象として,「法整備支援に携わってみよう!」と思ってもらえることを目指して開催しています。
 今回は,新型コロナウイルス感染症の影響により,初の全面オンライン形式での開催となりました。

シンポジウムの内容

シンポジウムでは,法務総合研究所国際協力部教官・ラオスJICA長期派遣専門家として活動した伊藤淳さん(津地方検察庁検事),ベトナムJICA長期派遣専門家として活動している枝川充志さん(弁護士),JICA職員として法整備支援に携わっている井出ゆりさんの3名によるプレゼンテーションや質疑応答を行いました。
 プレゼンテーションでは,それぞれの法整備支援活動の内容やその魅力等を話していただきました。
 伊藤さんは,法整備支援には支援対象国の「国づくり」に関わるロマンがあり,日本や日本の法制度を相対的に見て深く考えることで自分自身の成長機会にもなるといった話をしており,法整備支援に対する熱い気持ちが伝わってきました。
 質疑応答では,法整備支援に携わるためには学生のうちにどのような準備や学習をしたらよいかという質問に対し,枝川さんが,まずは日本の法律など日本のことをよく知り,色々な経験をしてほしいといったことを丁寧に答えていました。
 まだまだご紹介したいことがたくさんありますが,紙幅の関係上,残念ながらここまでとします。
 シンポジウムの詳細は,2021年3月発行のICDNEWSでご紹介する予定です。ICDNEWSは法務総合研究所国際協力部のホームページにも掲載されますので,ぜひご覧ください。

井出さんによるプレゼンテーションの様子

質疑応答の様子
(上段:左から司会の庄地教官,井出さん 下段:左から枝川さん,参加者 右:伊藤さん)

参加者の感想等

当日は,134箇所とオンラインで接続し,多くの方々にご参加いただきました。
 参加者からは,「検事になって法整備⽀援という⾓度から世界の司法制度に関わって⾏きたいと強く思った。」,「現地に行く人としてだけではなく,現地にいる⼈をサポートするため,国内から法整備⽀援に参加する⽅法もキャリアの選択肢としてあると感じた。」などの感想をいただきました。

終わりに

法整備支援は,刺激的で,とてもやり甲斐のある活動ですので,一人でも多くの方々にその魅力を知ってもらい,実際に携わっていただきたいです。
 シンポジウムは来年も実施予定ですので,法整備支援に興味のある方は,ぜひご参加ください。