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大臣就任に当たっての牧原法務大臣訓示


大臣就任に当たっての牧原法務大臣訓示の様子

令和6年10月2日(水)

 このたび法務大臣を拝命した衆議院議員の牧原秀樹でございます。
 昨日の夜、かなり遅い時間だったと思いますけれども、天皇陛下からもお言葉をおかけいただき、そしてまた官邸に戻って、石破総理から、法務大臣ということで正式にお受けしました。
 改めて法務省の皆様にはお世話になりますことを心よりお願い申し上げたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 私は、49期の司法修習、同期には、橋本徹さんと泉房穂さんという2人がいて、政治家はこの3人なのですけれども、私は残りの2人とはかなり違うタイプだというふうに思います。むしろ、今日は期数としては、先輩の方々もいっぱいいらっしゃるし、また、この法曹の関係の仲間として、法務大臣という立場になるということは、私にとっても、本当に感慨深いものでありますけれども、法務行政という意味では、今日お越しの皆様、先輩だというふうに思いますので、御指導をいただきたい、そういう真摯な気持ちでおります。
 私は、これまで2005年に初当選をさせていただいて以来、当然ながら、法務行政には関わっていましたけれども、なるべく法務委員会には近づかないようにしようとしておりました。
 法務委員会は、専門性が強い分野なので、ずっと法務になってしまうということもあり、法務は専門分野として部会とか、そういうものに出ながら、他の分野からも色々見つめたいということでした。たまたま、おととし、法務委員会筆頭理事が、辞任をされるという中で、特に入管難民法という、非常に難しい法律を含めて、9本の法律が通常国会にかかるので、私に法務委員会筆頭理事をやってほしいということがありまして、以来、昨年は9本の法律、今年は5本の法律という2年連続で筆頭理事を務めさせていただきました。
 その中で、今日お越しの官房長をはじめ、特に法務委員会の運営に関わる皆様、そして各法律に関わっている皆様とは、この難しい法律を一緒に成立させるということで、大変、法務行政について、また法務委員会についても、やりがいと生きがいを感じました。このたび法務大臣という大役を受けましたので、まさにこの流れの中で、しっかりとその胸に刻み、今まではどちらかというと、逆側から見ていたものを今度は大臣側、役所側から、しっかりやっていきたいというふうに思っているところです。
 早速、野党の筆頭理事からは、「嬉しい」という言葉をいただきました。中々、野党の筆頭理事から「やったー」と喜ばれることはめずらしいと思うのですけれども、しっかりとそうした野党の皆様とも協力関係を築いて、皆さんと法律や予算も含めて、また日々の行政も含めて、すばらしいものを築いていきたいというふうに思っているところですので、よろしくお願い申し上げます。
 この2日間で申し上げたのですけども、私は、司法というのは、本当に歴史が生んだ英知だと思っておりまして、司法が独立性を持ってきちんとしていないと、結局、強いものが弱いものをいつでもやっつけてしまう、力による一方的な迫害、自由の侵害、人権の侵害が起きるわけですね。そこに法の支配というものがあって、そして司法があるということで、どんなに弱い人、辛い人、苦しい人でも、その法律が守ってくれるということで世の中は、安心して生きていくことができる。まさに人々の幸せや安全・安心の源が、私は、司法だという気概を持って生きてまいりました。
 法務行政に関わられている皆様は、そういう意味で色々な、プレッシャー等あると思いますけれども、最後は、お一人お一人の胸の中に宿るその誇りや、崇高な使命感、理念、こういうものを大切にしていただいて、仕事をやっていただきたいと思いますし、私も法務大臣として、皆様のそうした誇りや理念、思い、こういうものを守るために命を賭したいというふうに思っているところです。
 今日も先ほど、更生保護の75周年の大会がありましたけれども、御承知の通り、保護司という私たちが誇る世界に誇る制度の中で、滋賀県で初めて保護司の方が殺害されるという大変悲しい事件がありました。この事件は私にとって、本当に胸をえぐられるような気持ちですけれども、同時に、保護司の皆様のそうした熱い思い、検察や司法の行政というのは、我々専門家だけではなくて民間の方も一緒になって担っていただいているという、私は本当にそこがすばらしい面もあるというふうに思います。是非とも、保護司の方も含めて民間で、この司法行政、法務行政に御協力いただいている皆様の思いも一緒に背負って、日本の安全・安心を守り、法務行政を守っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
 私としては、政治家人生、あるいは弁護士として生きてきた、司法試験をスタートした、法曹を目指そうとした日から持ってきた思いを全てかけて、法務大臣としての重責を皆様とともに担ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
(以上)