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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和4年7月15日(金)

 今朝の閣議において、法務省案件として、「会社法の一部を改正する法律及び会社法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律の一部の施行に伴う法務省関係政令の整備に関する政令」が、閣議決定されました。

法務省における新型コロナウイルス対策に関する質疑について

【記者】
 全国的に新型コロナの感染者が急増し、第7波への対策が急務とされています。法務省としてどのような対策を講じていかれるかお聞かせください。

【大臣】
 昨今の新型コロナ感染者の急拡大を受け、政府では、本日、岸田総理の下、「新型コロナウイルス感染症対策本部」を開催しました。
 この対策本部では、現下の感染拡大への対応について、行動制限を行うのではなく、社会経済活動をできる限り維持しながら、保険医療体制の確保に万全を期すとともに、効果が高いと見込まれる感染対策に機動的・重点的に取り組むこと、同時に新型コロナと併存しつつ平時への移行を慎重に進めていくことなどが確認されました。
 法務省においては、昨日(7月14日)、「法務省新型コロナウイルス感染症対策本部」を開催し、共用物品の消毒等の徹底、業務継続体制の確認、交代勤務やテレワーク等の積極的な活用などについて、改めて意識共有を図りました。
 また、収容施設における感染拡大を踏まえ、感染防止対策ガイドライン等に基づき、職員及び被収容者に対するウイルス検査の励行、感染者とそれ以外の者の区域分け等のゾーニング、職員及び被収容者の健康管理、感染者の早期把握などの取組を徹底するとともに、自治体と連携し、希望する被収容者への早期追加接種を推進することなどの対策を改めて確認したところです。
 法務省は、国民生活の安全・安心を守る法的基盤の維持等の重大な使命を担っており、業務の停滞は許されません。
 これまでの経験も生かしながら、一層の緊張感を持って感染拡大防止対策を徹底してまいる所存です。

安倍元総理大臣の国葬に関する質疑について

【記者】
 昨日の記者会見で、岸田総理が、安倍元総理の葬儀に関して、国葬で執り行う方向を発表しました。これについて、大臣の御所見があればお願いします。

【大臣】
 特段の所見は持ち合わせていません。

【記者】
 大臣のブログを拝見しますと、おそらく安倍元総理が進めようとしていた政策とかなり異なる内容もあると思います。それを踏まえ、国葬と安倍元総理の政策に対してお考えがあれば教えてください。

【大臣】
 特にありません。

特定技能制度・技能実習制度に係る法務大臣勉強会に関する質疑について

【記者】
 特定技能制度・技能実習制度に係る法務大臣勉強会について質問します。この勉強会では、5年前に改正された技能実習法と、2019年に制定された特定技能制度の見直しを併せて検討し、7月中に論点整理を公表されるものだと考えています。この間、大臣は多くの関係者の御意見を聞かれたり、先日はベトナムやタイで関係閣僚にも会われたりしましたが、論点整理は、秋の臨時国会で技能実習法と特定技能制度を抜本的に法改正するための前提になる内容になっているのかどうかということ、この間、経済同友会や日弁連などからは、人権侵害の温床になっている技能実習制度を廃止し、特定技能制度の抜本的な見直しを求める提言や意見書が公表されたり、技能実習や資格外就労の名目で、短期ローテーション型の外国人労働力の使い捨てではなく、正面から外国人労働者を受け入れ、家族での定住や永住が可能で、持続可能な移民社会の実現に向けた新たな法制度や基本法を求める声が強くなってきていると思います。7月に公表される論点整理は、そのような展望や構想も含む内容になっているのかどうか、秋の臨時国会での技能実習法や特定技能制度の抜本改正の前提となる内容になっているのでしょうか。また、今後法改正に向けて、どのような段階を踏んだスケジュールを考えていらっしゃるのかについてもお答えください。

【大臣】
 特定技能制度・技能実習制度に係る法務大臣勉強会についてのお尋ねですが、これまでも申し上げてきましたように、改めるべき点があれば改めるという考え方の下、様々な御意見を伺いながら虚心坦懐に制度の検証を進めてまいりました。
 現時点で随分と議論も深まり、論点についても浮かび上がってきていると私自身実感しているところです。
 ただ、現時点では勉強会も終了していませんので、具体的な論点整理やその後の運び方などについて、具体的なものが今の時点で決まっているわけではありません。ですから、この場で今御報告することは難しいです。
 しかし、いずれにしても、申し上げているように、改めるべき点があれば改めるという姿勢の下、精力的に勉強会を重ねています。もうしばらくお待ちいただきたいと思っています。

【記者】
 今のお答えについて確認したいのですが、「もうしばらくお待ちください。」ということですが、これはやはり、秋の臨時国会で技能実習法の見直し、それから特定技能制度の見直しをするという前提で、今論点整理を進めていらっしゃると理解してよろしいですか。

【大臣】
 具体的な運びについては、何ら決まっていません。
(以上)