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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和5年1月31日(火)

 今朝の閣議におきまして、法務省案件はありませんでした。
 続きまして、私から2件報告があります。
 1件目は、「Aleph(アレフ)」に対する再発防止処分の請求についてです。
 公安調査庁から、1月30日、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の規定に基づき、公安審査委員会に対し、「Aleph」の名称を用いる団体について、再発防止処分の請求を行った旨の報告を受けました。
 被請求団体である「Aleph」は、同法に基づき、観察処分に付されている、いわゆるオウム真理教と同一性を有する団体であります。
 公安調査庁によれば、「Aleph」が、公安調査庁長官に対し、同法で定められている報告すべき事項の一部を報告しておらず、無差別大量殺人行為に及ぶ危険性の程度を把握することが困難となっているとのことです。
 このため、必要な限度で活動の一部を一時的に停止させるとともに、速やかにその危険性の程度を把握すべく、再発防止処分の請求を行ったとのことです。
 今後は、公安審査委員会において、迅速かつ適正な審査が行われるものと考えております。
 2件目は、「社会を明るくする運動」中央推進委員会の開催についてです。
 昨日、私が委員長を務める「社会を明るくする運動」中央推進委員会を開催しました。
 「社会を明るくする運動」は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。
 全国各地で様々な活動を展開しており、本年で第73回目を迎えます。
 先日、私は、東京都内の更生保護施設を視察し、そこで民間ボランティアである保護司や更生保護女性会員の方々と懇談することができました。
 その中で、保護司等の皆さんが再犯防止や更生保護を通じて、犯罪や非行のない明るい地域社会を作ろうと懸命に努力されていることに深い感銘を受け、この「社会を明るくする運動」の大切さに改めて思いを致したところです。
 今回の委員会におきましては、オンラインも含め60を超える関係機関・団体に御参加いただきました。本当にありがとうございます。今回は、第72回の運動で顕著な功績のあった株式会社ナツ・プロジェクトの金井夏生様に、法務大臣感謝状を贈呈するとともに、第73回運動のコンセプト等について御審議をいただきました。
 法務省としては、引き続き、この運動を通じ、安全・安心な社会作りに一層尽力してまいりたいと思います。
 皆様の御理解と御協力をよろしくお願いします。

「Aleph」に対する再発防止処分の請求に関する質疑について

【記者】
 (「Aleph」に対する)再発防止処分について伺います。令和3年にも一度請求を出して撤回しているということで、結果的に手続は振り出しに戻ったともいえるのではないかと思いますが、令和3年時点で撤回せずに手続を進めることはできなかったのでしょうか。
 また、今回の請求についてですが、資産等の状況について不十分な報告を繰り返している意図はどんなところにあるとお考えでしょうか。

【大臣】
 前回の再発防止処分請求は、「Aleph」から、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律で定められている報告すべき事項が全く報告されないことを理由としたものです。そして、請求後に報告書が提出されたということでしたので、請求を撤回することが相当であると判断したものと承知しています。
 今回は、その後も、「Aleph」が、報告すべき事項の一部を報告しておらず、公安調査庁からの指導にも応じていない状況を踏まえて、公安調査庁長官が、改めて再発防止処分請求をしたものです。
 「Aleph」が、資産等の状況について不十分な報告を繰り返している意図につきましては、公安調査庁からは、資産隠しの意図があると思われる旨報告を受けているところです。

総理欧米歴訪に係るお土産に関する質疑について

【記者】
 昨日の国会答弁の中で、総理が今月上旬に欧米5か国を歴訪したことをめぐって、秘書官が公用車を使って閣僚宛てにお土産を購入したという点が明らかになったかと思いますが、大臣はそのお土産を受け取られたのか、それが何だったのか、そしてその際に何か説明があったのか、教えてください。

【大臣】
 お尋ねは、法務行政に関する事柄ではありませんので、お答えは差し控えたいと思いますが、もし御質問が、何のためにその質問をされるのか、あるいはどういう目的でされるのかがはっきりすればまた考えてもいいかなと思います。
(以上)