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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和6年10月25日(金)

 今朝の閣議において、法務省請議案件はありませんでした。
 続いて、「安全安心なまちづくり関係功労者表彰式」について申し上げます。
 10月16日、総理大臣官邸で表彰式が開催され、私も参列しました。
 この表彰は、犯罪に強い社会の実現のため、防犯活動又は再犯防止活動の推進において、特に顕著な功績・功労があった個人又は団体を顕彰するものです。
 表彰式に先立ち、再犯防止活動の推進に関して受賞された方々と懇談し、平素の御活動についてお話を伺いました。
 受賞者の方々は、それぞれの立場や強みを生かし、地域に根差した活動をされており、再犯防止の推進には、民間の方々の御協力が不可欠であることを改めて実感いたしました。
 本表彰をきっかけに、一人でも多くの方に再犯防止への関心を持っていただくことを期待するとともに、国民の安全・安心を守り、明るい社会を作っていくため、民間の方々と手を取り合いながら、再犯防止に向けた取組を推進してまいります。

再審制度に関する質疑について

【記者】
 再審制度に関連してお尋ねします。
 1986年に、福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件について、名古屋高裁金沢支部が23日に再審開始決定を出しました。決定は、再審請求時に検察側から提出された新証拠を一つの根拠としたほか、当時の捜査における供述誘導の疑いを指摘しました。検察が異議を申し立てるべきかどうかも含め、本件における大臣の所感を教えてください。
 また、再審をめぐっては先日、袴田巖さんの再審無罪が確定したばかりです。審理の長期化など、現行制度の課題を指摘する声もあります。検察側の主張が退けられる司法判断、確定審が揺らぐ判断が続いていることや、法改正の必要性について、改めて大臣のお考えをお聞かせください。

【大臣】
 まず事実関係として、名古屋高裁金沢支部が、再審を開始する決定をしたことについては承知しておりますが、いずれにしても、個別案件に関する裁判所の判断について、法務大臣として所感を述べることは、差し控えたいというふうに思います。
 また、検察官の活動内容に関わる異議申立てについても、個別事件になりますので、お答えを差し控えたいと思います。
 再審の在り方については、先日もお答え申し上げましたけれども、様々な御議論があることは承知しているところです。これについては、確定判決による法的な安定性と、個々の事件における是正の必要性との調和点というのが、従来から問題であって、これについて様々な観点から慎重かつ丁寧に検討すべきと思っております。
 法務省としては、以前から申し上げております「改正刑訴法に関する刑事手続の在り方協議会」において協議が行われておりますので、同協議会において充実した議論を重ねていただきたい、このことがまずは一番重要だというふうに考えております。

牧原法務大臣の旧統一教会との関係に関する質疑について

【記者】
 過去の衆議院選挙における、いわゆる旧統一教会との推薦確認書の有無についてお尋ねします。大臣は先日のインタビューで、「事実関係を確認した上でなければ答えられない」というふうな説明をされました。この確認に必要な期間、めどであったり、その場合にどういうような形で説明されるお考えがあるのかお聞かせください。

【大臣】
 お尋ねにつきまして、適切に対応していくというふうに思っておりますが、本日の記者会見では、これまでに説明してきたこと以上にお答えすることは、今の時点ではありません。

【記者】
 今の質問に関連するんですけれども、大臣は先日のインタビューで、自民党調査の詳しい内容については、「議員と党の間のやり取りに関することで、現時点でお答えすることは必ずしも適当ではない」という回答をされました。一方、官房副長官が記者会見で、「自民党による調査公表の後、新たな接点が判明した場合には、それぞれの議員が速やかに報告・説明することとされている」と述べており、個々の議員が答えることを制限していないと思われます。
 改めて大臣が行った最終的な報告の詳細っていうのはお答えは難しいのでしょうか。

【大臣】
 自民党への報告・説明については、総理や官房副長官がお答えされているとおりであり、私としては、適宜・適切に必要な報告・説明を行っております。その上で、お尋ねの自民党に対する報告の内容については、既にお答えしているとおり、一議員と党との間のやり取りに関する事柄であって、この場でお答えすることは適当でないと考えておりまして、御理解いただきたいというふうに思います。
 いずれにしても、私としては、旧統一教会と一切の関係を絶っているということです。

【記者】
 今の回答の確認なんですけれども、では、牧原さん本人としては、その調査結果に関しては、今後お答えはされないということでよろしいでしょうか。

【大臣】
 現時点では、適宜・適切に必要な報告と説明を行ってるというふうに理解をしているところです。

【記者】
 もう1点すみません。10月8日の閣議後記者会見で、大臣の説明によると、旧統一教会主催の会合出席は3回だというお答えがありましたけれども、この3回の詳細がよくわからなかったものですからお聞きしますが、3回はこれ3回とも、牧原さん本人の出席なのでしょうか。当時説明があった関連団体への出席内容では、講演や挨拶の有無についてもお答えいただきましたけど、この3回について、それも併せてお答えをお願いします。
 あと、合計37回出席したということですけれども、これらの会合の開催時期は、例えば何年から何年までとか、そういう時期についても教えてください。

【大臣】
 御指摘の会合出席に関する事柄については、これまで説明したこと以上にお答えできることはありません。いずれにしても、私としては、徹底的に旧統一教会との一切の関係を絶っているということです。

【記者】
 教会主催の出席3回というのは、本人なのか、秘書の代理なのかっていうのは、もうこれ以上お答えはされないということでしょうか。

【大臣】
 いずれにしても、先日お答えしたことが法務省のホームページにも出ておりますので、法務省の会見録を御覧ください。今はそれ以上にお答えすることはありません。
(以上)