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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和7年8月8日(金)

 今朝の閣議においては、法務省請議案件はありませんでした。

大川原化工機事件をめぐる検証結果に係る所感と事実関係に関する質疑について

【記者】
 大川原化工機事件をめぐり、昨日、警視総監が記者会見で謝罪、歴代幹部19人を処分し、検証結果を公表しました。また、最高検も検証結果を公表し、当時の対応について、消極証拠の確認や実態の正確な把握が不十分だったなどとして、今後は研修や意見交換会を実施するとしています。検証結果を受けて、大臣の所感と事実関係について伺います。

【大臣】
 今の御指摘の件ですが、昨日8月7日、まず警視庁について、検証結果を公表したことについては承知をしていますが、警視庁の検証結果等について、法務大臣としての所感を申し述べることは、差し控えさせていただきたいと思っています。
 最高検の検証結果について、同じく昨日、最高検が検証結果報告書を公表し、本件における捜査・公判上の問題点、これは消極証拠の評価、あるいは保釈請求への対応における問題点・反省点等々ということですが、これについて分析が行われるとともに、今後の適正な検察権行使のための具体的取組が示されたと、私としては承知をしているところです。
 検察当局がこの検証結果報告書を公表したことやその内容等を踏まえた対応に関する事柄についての所感は、個別の事件に関わるものでもありますので、検察当局のそうした活動に対して、法務大臣として所感を申し述べることについては、差し控えさせていただきたいと考えています。
 その上で、やはり検察の活動は国民の皆様方の信頼の上に成り立っていることは当然のことです。
 まさにそういった中で、検察権の行使の適正性に疑義が生じるようなことがあれば、これはまさに、検察の活動、検察権の行使についての大前提、基盤が揺らぐことになります。
 まさにそういった中にあって、検察の活動が適正に行われること、そしてその適正性を国民の皆様方にしっかりと御理解をいただけるようにしていくことにより、国民の皆様方の信頼、そういった基盤に支えられ続けるということ、これは極めて重要だと考えていますので、そういった中で、検察の理念を踏まえた職務の遂行を徹底する気風を保ち続けることができるよう検察においても努力をすることが重要であると、私としても考えています。
 私としては、検証結果報告書で示された、こうした具体的な取組を通じて、より一層適正な検察権の行使が確保されることが極めて重要だと考えています。
 検察当局の今後の対応についても、強い関心を持って注視をしてまいりたいと考えています。

戦後80年を踏まえた靖国神社への参拝に関する質疑について

【記者】
 今年は戦後80年という節目の年でもあり、終戦の日も近づいております。
 大臣はこの日に合わせて靖国神社への参拝や真榊の奉納などといったことをされるお考えはおありでしょうか。

【大臣】
 この会見は、まさに法務大臣としてということでありますので、政府の一員としての立場であり、そのことについて私からコメントする立場にはないことを御理解いただきたいと思います。
 個人としてどうなのかということにつきましては、適切に判断をしていきたいと考えています。
(以上)